猟銃所持許可への道
- 世界一銃の所持が難しい国での試み - 



2002年2月12日 行動開始
 長年夢見ていた猟銃所持の為の行動を開始する。まずは、近くの銃砲店に行き詳しい話を聞こうと思う。

 大分市内には2店の銃砲店があるようだ。(電話帳で確認)一番最初はH銃砲店へ行くが、お昼ご飯を食べていたためかテキトーに対応され追い返される。(怒)

 やはり小さな個人商店?ではダメだ。町中にある第一火薬へと行く。猟銃から花火から工事用の爆薬も扱うスンゴイお店だ。こちらでは社長さんが親切に手続きの案内表をくれ、所持許可の手順を教えてくれた。大分県では年に2回しか初心者講習をしていないとの事。4月の中頃から中央署の生活安全課に電話で聞いて欲しいとのこと。

狩猟免許は9月頃試験があるそーだ。

と言うわけで、4月までまたーり


これはCIWS20mm機関砲
最大射程約4,500m、毎分3,000〜4,500発を発射する。
こんな物所持できません(笑


2002年4月25日 初心者講習申込み
 さて、本日より心者講習の受付が開始される。管轄である中央警察署の生活安全課へ電話をしようと思うが、番号がわからない。大分県警HPにある番号にかけ、繋いでもらう。

 対応してくれたのは女性の方で、親切に必要書類や手続きについて教えてくれた。印鑑と写真が2枚、手数料が大分県の収入証紙で6,800円いるという。善は急げとばかりに今から直接警察に行き申請書類を書くことにした。

 1階で収入証紙を購入しエレベーターに乗る。生活安全課は4階の一番手前にある。出てきたのは中年の男性の方である。早速、申請用紙を広げ指示される場所に住所氏名などを書き込んでいく。

 書類を書き終わると、面接の始まりだ。猟銃を所持する動機や経歴、前科、仕事、家族の事や借金の有無など事細かに聞かれる。事前にこのような面接があると知っていたのですべて即答(当たり前)ま、別に隠すような事もないしね。

 さて、面接が終わると「猟銃等取扱読本」というのを渡された。試験の日までにこれで勉強しなさいと言うことだ中には法律やら銃の構造やらがビッシリと書かれているが、結構読みやすい。

後一ヶ月ほどであるが、頑張って勉強しよう!


噂では門前払いだの取調室で説得されるだの良い話しを聞かないが、大分中央警察署ではそのようなことは全くなかった。非常に親切に対応していただき警察に対しての印象がガラリと変わった(マジで)

渡されたテキスト


2002年5月21日 初心者講習受講
 バスに揺られ県庁へとやって来た。隣接する共同庁舎14階大会議へ高速エレベータであっという間に到着。

 ホールにはすでに多くの人が集まっており、テキストを持っているので皆が今日の講習を受けに来たようだ。隣の人が話しているのを盗み聴き(笑)すると合格率は1/3以下。尚かつその話している人は今回で3回目の試験だという。 ・・・かなり不安になる。

 会場には八十数名もの人で溢れ今年最高の夏日になるということでムシムシする。警察の人の話によると、過去5年間で最高の人数だそうだ。ちなみに、冷房は6月にならないと入らないらしい(;´Д`)

 午前中は猟銃の扱い方についての講義がある。第一火薬の社長さんが講師として、上下二連・水平二連・自動銃・空気銃の実銃!を手に実際に操作をしながら特徴や構造を説明していく。モデルガンにはない金属音に痺れながら午前中の講義は終了。

 午後は法律の講義と試験だ。県警の課長さんがテキストを淡々と読み上げる・・・だけ。ハッキリ言って眠くなるのみで意味がない。この講義で勉強しようと思っている人は、まず合格することはないだろう。

 いよいよ試験の開始だ。1時間で20問出題され14問以上の正解で合格である。3日ほど前から、これでもかと言うほどテキストを読み模擬問題をこなしてきたので自信はあるが・・・

 配られた問題を見て頭が痛くなってきた。模擬問題とはまったく違う。非常に難しく書いてある。しかし、よくよく見ると何とかなりそうだ。5回ほど見直して終了。

 結果は24日に受付をした各警察署で教えてくれるそうなので、今日はこれでおしまい。

大分県共同庁舎
(とてつもなく立派!)


2002年5月24日 試験結果発表 

 ついに結果発表の日である。朝からソワソワと落ち着かない。テキストを見返すとかなり当たっている様なので合格していると思うがやはり心配。
 
 不安な気持ちで中央署の生活安全課へ向かい、いつもの担当官に結果を聞くと・・・

「兄ちゃんが一番できたみたいよ!」

あらあら、まぁまぁ
八十数名の中でトップの成績で合格したそうだ!
( ̄∀ ̄)ニヤリッ しかし、講習終了証明書はまだ県警から送られてきていないらしく、教習射撃の書類を提出するときに貰うことにして警察署を後にした。


後日手にした終了証明書


2002年5月25日 診断書作成


 教習射撃を受けるには大量の書類が必要である。住民票や戸籍抄本は役所で手にはいるが、問題は医師の診断書である。

 精神病や麻薬・アルコール中毒者でない事を証明するための物であるが、歯科医以外の医師が書いた物ならOKである。

 問題は料金だ。大学病院などに行くと、精神科に回されたりしてべらぼうな金額がかかるらしい。近くの医院に電話をかけまくり、2,700円で診断書を書いてくれるところを見つけた。予約をしてさっそく出かける。

 簡単な問診を行い手を水平にあげたり、動かしたりして診察終了。所要時間2分!こ、これだけで解るのか?

 尿や血液検査を期待していたのに・・・

やっとゲットした診断書
これ一枚2,700円・・・


2002年5月27日 教習射撃資格認定申請 
 必要書類の束を持って中央警察署へやって来た。本日は実弾を使った射撃訓練を受けるための資格を貰うために来たのだ。

 運転免許で言うところの路上試験だ。これには、銃を所持する時と同じ調査が入る。近所や職場への聞き込みも行われる様なので、日頃の行いが大切だ(笑)

申請書類に記入して手続き完了。結果は3〜4週間で出るようだが、今回はチョット違うらしい。サッカーワールドカップ開催のため、銃砲店や射撃場は閉店するらしい。よって教習を受けられるのはサッカーの試合が終わった後になるということだ。 ・・・余計な事しやがって>某県知事
 

こいつのせいで教習が遅れた(怒)
巨大スタジアム


2002年6月28日 教習射撃許可証発行&予約

 前回の申請からしばらくたった日曜日に家に警官がやってきた。銃の所持目的や保管場所について質問して帰っていった。

 警官が家に来て数週間が経った。某コンビニの事務所にてバカ話をしていると、いきなり携帯が鳴った。電話番号はまったく心当たり無いが、市外局番は大分市を表している。出てみると、中央警察署の女性担当官であった。射撃の許可が下りたので取りに来て欲しいと言うことだ。返事もそこそこに店を飛び出し中央署へ向かった。(笑)

 一階で収入証紙2,400円を購入しエレベーターに飛び乗る。生活安全課の窓口に着くと書類はすべて用意され受け取りの判子を押すだけとなっていた。しかも、弾の許可書もすでに記入してあった。(感激!)ネットなどの情報によると、この猟銃用火薬類等譲受許可書は2〜3日待たされるのが普通らしい。大分中央警察署は本当に親切。うれしいよ!
 中央署を後にし、R10沿いの第一火薬へとやって来た。ここは射撃場も持っており、教習射撃をしてくれるのだ。

 社長さんに先ほど受け取った書類を見せ、教習射撃を受けたい旨を伝える。予定では7月末に実施だそうだ。
・・・また一ヶ月待つのデスカ(;´Д`)ノ

 だだを捏ねても仕方ないので、連絡先を伝えて予約終了。店内にある散弾銃やライフル銃を眺めて帰る。


2002年7月21日 教習射撃

      キタ━━( ゚∀゚)━━!

 ここは、犬飼町にある大分射撃場。山奥にあり付近に民家はない。途中で道を間違ったかと思うほどだ。

 集合時間30分前であるがすでに多くの車が停まっている。皆、車の中で涼んでいるようだが、私はフルオープンのジープなので暑い>バカ 待合室?のベンチで涼ませて貰う。しばらくすると賑やかになってきた。今回受けるのは合計8名。皆私より年上の方ばかりだ。
(さすがに20代はねぇ・・・)

 早速講義が始まった。はじめに銃を受け取る。上下二連かガスオートか選べるようなのでオートにした。初めて触る猟銃はズッシリと重く、おもちゃの鉄砲とは迫力が違う!基本的な注意事項をしっかりと頭に叩き込み、銃に触る。

 最初は、分解と結合の練習の開始だ。慣れると30秒もせずにできる。モデルガンよりも簡単だ。そして、ダミーカート?を入れ、空撃ちを行い本物の金属音に酔いしれる(笑)

 お次は挙銃の練習。タクシーの運ちゃんのようなダサイ射撃ベスト(背面に教習の文字)を借り、壁側に一列に並ぶ。肩付けと左右のスライドを反復練習をする。しばらくすると、腕が痺れてきた。

 いよいよ実弾を使ってクレーを打ち落とす。8人を2組に分けての射撃だ。私は2組目の最後だ。残り物には福があるだろうか?ちなみに、今回の講習はスキートで行われた。射台に一人しか入らないから安全だからかな?

 さて、1組目が射撃に入った。その間第2組は見学。私はイヤープロテクターを持参したが、他の人はティッシュ(笑)を耳に詰めている。全部レンタルしてくれると思ったが一応持ってきて正解であった。

 講師が4番射台に入り一発目を発射。
          ドゴン!
30mほど先の崖に土煙が上がった。プロテクター越しに聞こえる銃声は太く短く低い音でまったく問題ない。生の銃声が聞きたくてプロテクターを外してみる。
     バガァ---ン!
タマゲタ。轟音というか爆音ではないか!プロテクター持ってきてよかったぁ。ティッシュの人は耳ダイジョブかな?

 一組目が射撃を完了した。いよいよ私たちの番である。受付で装弾9号一箱(25発)を受け取り、ベストのポケットに入れる。先ほどと同じように講師が試射し、前の3人も試射を終わった。いよいよ私の番である。

 チャンバーに一発入れラッチボタンを押し閉鎖!これで射撃準備完了である。崖の途中にある切り株を狙いトリガーを絞る。
      
     ドゴン!
ビシッとしたリコイルと共に切り株の周囲に土煙が上がる。思ったよりも反動はきつくない。これなら問題なくコントロールできそうだ。しかもこの自動銃、24g装弾でも問題なく回転している。よい銃に当たったな。

 いよいよクレーを打ち落とす。1番射台で装填。コールと共に赤いクレーが飛び出し、思わず撃つがハズレ。講師のアドバイス通りに立ち位置と姿勢を直す。2回目のコール。挙銃しフロントサイトと重なって追い越した瞬間発砲。砕けるクレーが見えた。くおー!きもちぃ〜。3発目も命中。俺ってスゴイ>あほ

 2番〜6番は横や斜めに飛ぶので難しい。少々クレーの先を狙って撃つ! が、当たらない。修行がたりんなぁ〜。7番射台は向かってくるクレーと遠ざかるクレーを撃つ。ここが一番簡単らしい。確かに弾道が読みやすく当たる。 (・∀・)イイ!!

 いよいよテストの開始。25枚中3枚の撃破で合格だ。先ほどと同じ流れだが、講師は見ているだけだ。足の位置や銃口の向きに気を付け装填。練習を思い出し、コール。 ・・・4弾とも外れ
    
       ヴァー
マズイゾ〜。3発当てないと不合格だ。気合いを入れて撃つ!2番で2枚撃破し、後一枚だが3番はオールスカ。6番にて合格ラインに達し緊張が解けた。肩の力が抜けたので7番では面白いように当たる。元々簡単な射台とあって余裕だ。

 終わってみれば合計12枚と半分近くを撃破し終了。余裕のクリアだ。銃をバラし、洗い矢にてススを取りガンオイルを塗って銃袋に収納。料金を精算して長い一日が終わった。料金は23,700円であった。当初の予定よりも安く収まり大満足! 

 これで後は所持許可申請を行うだけとなった。

スキート&ラビット兼用射面
銃声が響き、割れたクレーや空薬莢が散乱する・・・










長年銃弾を受け止めたためか土がえぐれている。
右端には割れたクレー(赤い部分)










無造作に捨てられた装弾の空箱
レミントンの空箱を拾おうとしたのは昔のマニアの血か?








最終テストのスコアカード
1番と3番は全滅(滝涙)



2002年7月22日 猟銃決定&注文&許可書返納

 教習終了証明書を手にしたので猟銃の所持許可申請ができる!昨日の興奮がまだ残っているが冷静に銃の最終選択を行うことにしよう。

 所持したい猟銃の条件を挙げてみる。

  ◆12番口径であること
  ◆3発装填できること
  ◆丈夫で故障が少ないこと
  ◆手頃な値段であること
  ◆合成樹脂製銃床であること
  ◆カッコイイこと
(重要!

 狩猟をメインで考えているのでこのような感じになった。ネットやカタログを見て候補に上がったのが右側の写真の銃たちである。この他にも日本の会社である新SKBのUPLANDも考えたが、完全自動銃と言うことでヤメにした。自動銃は速射が効くというメリットがあるが、故障や装弾の相性(24gの回転不良等)・極寒地での動作不良を考慮したからだ。
 
 さて、候補の中でイタリア製のベネリM3が魅力的だ。これはガスオートとマニュアル操作の切り替えができる優れ物だ。32g以上の重量弾はガスオートにし、軽量の24gはポンプアクションを行うことで射撃が可能だ。つまり、自動銃とレピータの双方の良い所だけを一つにまとめたのだ。先ほど上げた自動銃の弱点を見事に克服している。しかもカッコイイ!ちなみにこれ、軍や治安当局向けに開発された物らしい。

 レミントンM870は誰もが知っているショットガンの代名詞のような物だ。警官や特殊部隊が使用しているのを映画などで見ている人も多いだろう。スライドアクション(マニュアル操作)なので動作が確実で故障が非常に少ない。しかも、メジャーな銃なので膨大な量のアフターパーツがあり様々なカスタマイズが可能だ(勿論、法の範囲内で)

 モスバーグはチョットマイナーかな?M590はヒートシールド(放熱板)が付いているのと無いのがあるが、放熱板があると非常にカッコイイ!スピードフィードストックという銃床内に装弾を入れることができるのも魅力だ。しかし、この銃20インチバレルでおまけにシリンダーチョーク固定と来た。猪や鹿を捕るにはよいが、鴨の遠射には向かない。残念だが候補からは外すことにする。

 M695は散弾銃では珍しいボルトアクションで、しかも銃身の1/2にライフリングが切ってある。一発玉であるスラグ弾(特にサボット弾)での精度がズバ抜けている。100m先の鹿の頭を射抜く事も十分可能である。しかし、クレー射撃は非常に難しいし、スラグ弾が撃てる射撃場が大分にない。というわけで今回はパス。北海道でのエゾ鹿猟に行くときに改めて購入を考えよう。

 ベネリの日本代理店に電話するが、少々問題があり現在は輸入できないとの事。
(詳しくはここでは明かせません)輸入ができる段階になった時点で連絡をもらうことにする。チョットしょんぼり・・・

 気を取り直し、第二希望のレミントンM870を注文する。地元ではベラボウに高いので以前から目を付けていた某極東の銃砲店
(笑)へ電話する。少々愛想がないような気がするが、テキパキとしたやり取りで注文終了。後日、書類が送られてくるらしい。

 あと、警察署に出向き教習射撃許可証と猟銃用火薬類等譲受許可書を返納。銃砲所持許可申請書とその他書類&書き方のお手本をもらう。

とりあえず、今日はこれでおしまい!

Benelli M3 Super 90

約20万円
12ga、26インチ 3.6kg 
ガスオートとマニュアルの切り替えをフォアグリップ先端部のリングにておこなう。チョーク(絞り)が5本付くらしい。機能・姿・性能とも文句無く最高の銃。少々全長が長くフォアグリップまでが遠いらしい。

Remington M870 Express Synthetic

約8万円(地元銃砲店では約30万円!)
12ga 26インチ 3.3kg
代表的なスライドアクション銃。非常に堅固でノーメンテでも潤滑油さえあれば問題なく動く。交換チョーク式(レミチョーク)昔からの憧れであったこの銃を早く手にしたいものだ。

Mossberg M590

10万円
12ga 20インチ
ヒートシールド(放熱板)が目を引く非常にアグレッシブなフォルムの銃。ストック内に数発の装弾を入れることができるスピードフィードストック。シリンダーチョーク固定。大物猟や遊び銃として購入しようかな?

Mossberg M695

約10万円
12ga 22インチ 1/2ハーフライフリング
ボルトアクションのスラグ弾専用銃。ボルトアクションでのクレー射撃は無謀であるが、精密射撃なら右に出る物はない。ただし、このスラグ弾は滅茶苦茶高い。そのためハンドロード(自分で弾を作る)する人も多い。残念な事に大分県にはスラグ弾を撃てる射撃場がないらしい。是非ともトライしてみたかったが残念だ。
   
   

2002年8月9日 銃砲所持許可申請書提出

 さて、猟銃を注文した銃砲店。すぐに譲渡承諾書を送ってきたが問題ばかり。名前の漢字は違うし住所も違う年齢も間違えている。一応警察に聞いてみたが、やっぱりダメ(つД`) こんな事にならないように、ガンローンの申請書と共に一覧にして送ったのだが・・・ 見てねーな(怒)

 文句を言って2週間。正しい書類が送られてこない。電話してみると送り忘れていたらしい・・・ 大丈夫か?ファ○ースト○ンセールス(一応伏せ字) セール期間中だったからかな?

 電話を、速達で譲渡承諾書到着。その日のうちに警察署に出向き必要書類を提出。狩猟免許を持っていないので、使用目的は標的射撃で申請。
---------<書類一覧>-------------
・やっと届いた譲渡承諾書
・9,000円分の収入証紙
・銃砲所持許可申請書
・同居親族書×2
・経歴書×2
・戸籍抄本×2
・住民票×2
・診断書×2
・講習終了証明書の写し×2
・射撃教習終了証明書の写し×2
・保管状況報告書
---------------------------------
もの凄い束だ(笑)

 書類の一覧と書類の書き方の冊子(手作り!)をもらっていたので書き間違いも忘れ物もなく提出完了。うーん、親切な担当官だ。警察がこんなに協力的とは本当に意外(笑)

 最長35日位で許可書が交付されるらしい。キリンになりそうだ(笑)

銃砲所持許可申請書記入例
他の書類も記入例があり間違わずに書けた


2002年8月29日 狩猟用途追加申請

 所持許可申請後、3日程すると派出所勤務の警察官がやって来た。前回と同じ若い巡査さんだ。ガンロッカーの状態や簡単な質問をして帰っていった。感じのいい人だった。なんか、銃砲関係者ってみんな優しいね・・・

 さて、乙種狩猟試験に合格し免許証が交付されたので用途の追加申請をしに中央署に行く。

 担当官に狩猟試験に合格したことを伝え、用途に狩猟を加えてもらう。免許の提示がないと狩猟用途にはできないそうだ。所持許可書交付後に申請すると手数料がかかるらしい。間に合ってよかったぁ〜

 チラッと書類が見えたが、膨大な部数とスンゴイ量の判子が押してあった。あれが私一人分の物のようだ。 ・・・警察も大変やね

 交付は何時ぐらいになるかを聞くと、来週中になるとの返事!やっとゴールが見えてきた!!
 


提示した狩猟免許
(画像超加工済)


2002年9月6日 許可証交付&送付

 友達の某コンビニ事務所にて仕事の邪魔(笑)をしていると、携帯が鳴った。発信者は大分中央署だ。許可が下りたのでハンコ持って来てくださいとの事。光の早さで家に帰り(嘘)ハンコを取って中央署へダッシュ!

 生活安全課の窓口には珍しく先客が2名も居り、少々後ろのベンチにて待機。一人は許可証の書換で、もう一人は嫌がらせの装弾相談。多忙な部署だ。

 私の番が来ると、小さな青い手帳が出てきた。表紙には
「猟銃・空気銃所持許可証」と金色で書かれている。中には名前や顔写真の他に、許可された銃の銃番号や用途などが書かれている。

 これで銃を受け取ることができるが、許可証は完璧ではない。受領後14日以内に銃の確認を受けなければ許可が抹消されるのだ。

 という訳で、受け取ったばかりの許可証を封筒に入れ書留(速達)にて東京の銃砲店に送る。銃を譲る方は許可証そのものを確認しないと譲ってはいけないそうだ。FAXで送ったが早いのに・・・

ついに手にした許可証
こいつが欲しかった(笑)


2002年9月11日 銃到着

 許可証を送って5日目、不意に玄関の呼び鈴が鳴り銃が宅急便でやって来た(驚)。そのときの模様はこちらで詳しく解説。しっかし、宅急便で普通に届くとは・・・

 中身を確認すると、注文したはずのクリーニングキットが入っていない。電話にて確認を取ると入れ忘れたという。この銃砲店チョット信用できない感じだ。謝罪の言葉一言もなかったし・・・

 装弾ロッカーがまだ届いていないので本日中の銃確認は諦める。ガンロッカーと装弾ロッカーの写真を提出するように言われているので仕方ない。

まるでモデルガンのような感じ


2002年9月12日 銃確認&火薬類譲受許可証交付

 やっと装弾ロッカーが到着した。安っぽい書類入れの様だ。しっかりと設置しデジカメで撮影。ガンロッカーも激写!

 近くのカメラ屋にスマートメディアを持ち込み、プリントしてもらう。家のプリンタの数十倍綺麗に印刷してくれるので前々から利用している。基本料金無いし、一枚35円というのも非常に魅力的。税込み73円にて写真完成!ダッシュで家に戻る。

 ライフルケースに散弾銃を納め警察へ向かう。車の後部に銃を積んでいるとは、何とも表現し難い微妙な気持ちだ。10分後、中央署到着。猟銃持って警察署入るとはとてつもなくドキドキだ。冷静を保ち4階の生活安全課を目指す(笑)

 担当官に銃の確認できたことを告げ、所持許可証を差し出す。銃を組み立てるよう言われカチャカチャとすぐに完成。練習したモンね!銃身長や全長、装弾数等を確認し確認終了。これで許可証は完璧な物になった。

 今度は弾の許可証を申請する。手数料は2400円だそうで、一階にて大分県の証紙を購入しに行く。銃は担当官が預かっていてくれるらしい。保管義務違反にはならないよな・・・ 申請書にはこれから一年間の弾の上限を書くらしい。残数が出ないように一年間で何発撃つか聞かれる。??まだ撃ったこともないのに消費量なんて解るはずがない!

 月2回行くとして200発、猟期は行かないから2000発あれば良いと計算。消費予定地や購入方法まで聞かれる。購入方法とは射撃に行くとき撃つ分だけ買うという物だ。つまりまとめ買いはシナイねという物みたい。予定外のことを聞かれ戸惑ったが、無事OKが出た。所持許可証の後ろににある「猟銃用火薬類譲受許可証」に書いて貰って完成!他の所では数日間待たされる事があるらしいが、そんなことは全くない。ひょっとして管轄が大分中央警察署でラッキー?

 再びライフルケースを持ち警察署を後にする。猟銃持って警察署ウロツクってのは緊張するねぇ。止められたり、拳銃を向けられたりすることなく無事出ることができた。Mission Complete !

ハードケースに収まったM870









ここのプリントサービスお気に入り

参考にした書籍

完全・銃所持マニュアル
 怪しいタイトルであるが、中身は至って真面目。とても参考になる。
 しかし、このページ同様、内容が少々古いので注意。
 



 という訳でピッタリ7ヶ月目で猟銃を合法的
(笑)に所持できた。
手順が多く少々お金もかかるが、本当に銃を所持したいので全く苦にならなかった。各ステージを楽しんでいつの間にか所持できたという感じだ。警察が嫌がらせをして所持を諦めさせてくると言うことは全くなく、むしろ協力的で非常にサービスが良かった。警察を見る目がチョット変わった気がする。

関係者の皆様に感謝!!