平成19年度 狩猟日記 その6
−大分県は本年より全域でメスジカ可猟・頭数無制限です-



出猟日 3月1日 (土曜日)
時 間 10:00〜17:00
場 所 祖母・傾山系
猟 法 グループ猟
天 候 晴れ
使用銃 Remington M870(ダットサイトSD-33)
銃 身 20in・1/2ライフル
使用装弾 LIGHTFIELD Hybred EXP Sabot Slug 5発
猟 果
(グループで)オスジカ 1頭

風が強くてハンドルが取られる。スピード控えめで安全運転でいつものコンビに着。既に数名が到着していた。本日はM師匠などお休みで、いつもの半分も居ない。そこで先週同様に遠征することになった。現地ではすでに足見をしていると言う話しだ。

移動中の無線連絡によると、確実にシシが入っているとの事でそれぞれの待ちに付く。私は峠道から遠く、ものすごーいキツイ谷底まで永遠降りることになった。道上から待ちのポイント付近を見たときはマジでめまいがしたorz 鉄砲を担いで崩れやすい急斜面を汗だくになりながら降りる。30分ほどで谷底着。獣道(ウジ)が集まっている所を見下ろす感じで陣取った。

早くも犬を入れたようだが、すぐに獲物が出て反対側に抜けたようだとノイズの向こうで聞こえた。電波が入らず途切れ途切れで状況が分からないので待機していると、解除して登って来いとの事(泣) 今降りたところだよ・・・ 汗も引かないうちから再び来た道を戻る。足場が脆く急傾斜なので休み休み登って車に着く頃にはボロボロ。荷台にもたれかかってしばらく休憩し犬探しに向かう。

車で移動しながらマーカーの電波を頼りに捜索。かなり時間がかかって、やっと皆捕まった。時間はお昼になろうとしている。orz

昼食をとって、隣の山を攻める。私は西の側面をKさんと共に守る。獲物の動きによっては車まで走り、待ちを代えなければならない所だ。勢子さんが入って30分もしないうちに犬が鳴きだしたらしい。私の場所からは聞こえない。どんどん上に登っているそうなので我々も移動。小声で無線のやり取りが続くが、獲物は姿を出さない。

一旦降ったようだが、その後の足取りがプツリと途絶えた。犬のマーカーも入らないので囲いを抜けたようだ。人数が居ないのでしょうがない。待ちを解除して犬探しを行う。

散らばってそれぞれの受信感度で犬の位置を割り出すが、どうも変だ。みなSメーターが振れない程度にしか入らない。車で走り回り、捜索範囲を外れた予想外の場所でメーター振り切れで入る。拡声器と笛で呼び、出てきた所をKGさんと無事確保。親方に引き渡す。(この前もそうであったが、このビーグルは人間を見つけたときにシッポを振ってコテンと座らずに近寄ってほしいよww おまけに引綱付ける時はコロンって横になるし。可愛いから許すけどねww)

こんどは少し移動することになった。3度目の正直であるので、小さな谷を皆で囲む。犬を入れてすぐに鳴き出した。向こうの待ちが見えるほどの谷なので犬の位置が手に取るように分かる。グルグル回るが、なかなか待ちにはかからない。犬の鳴きが向こうに行ったが足元からガサゴソと移動する音源が近づいてくる。鈴の音は聞こえない。挙銃して安全装置を解除し待機。だが5mほど先と思うが、藪が濃く姿が見えない。結局そのまま足元を平行に移動して隣の待ちへ向かった。小声で無線連絡し待機。だが下のほうに逃げたようで待ちにはかからず。犬も追いついて激しく吠え、向こう側へと移動していった。

谷の下の方で犬が鳴いているが、不意に下のほうから2発の発砲音。先ほど突入していったOTさんの様だ。さらに間隔を空けて3発鳴った。叫ぶように1頭上に上がったと連絡が入る。発砲地点から考えて少し先の渡りが怪しい。ここからは見えないので急いで移動する。すると下のほうから木をかき分ける音と「ブフェ」と言う感じの声?が聞こえる。動きを止め挙銃するが人間かもしれない。銃口下げて様子を見ると立派な角のデッカイ雄ジカが飛び出してきた!一発目は慌ててろくに狙わずに発砲。二発目は胴体の真中にダットサイトの赤い点を確実に映した状態で発砲。そのまま藪の中に入ったのでその場所にさらに発砲。二発目が当たったと思うが、移動音がするので再装填して後を追う。

シカが逃げ込んだのは、非常に濃い笹の密集地だ。かき分けるように進むと血が落ちている。当たったのは間違い無いが、致命傷にはなっていないのか? 後を追って笹に突入。少し高い場所から見ると、笹が揺れチラリと角が見えた。ハッキリと狙えないが、胴体の予想地点に向け2発発砲!移動音源は止まらずに進む。見失うので急いで後を追うと、突然目の前から
ガバーッ!とシカが飛び出てきた!心臓が飛び出すほど驚いたが何とか一発発砲。狙いなんかちゃんと付けてないので当たってないようだ。

獲物は降りの笹の中に飛び込んでいった。何とか血の付いた葉を見つけたが、その後が分からない。人間では限界なので無線で勢子さんを呼んで犬で追ってもらうことになった。一応その辺に倒れていないか検索したが分からない。

KRさんが到着し、最後の血の跡から犬をかけた。鳴かずに臭いを嗅いで追っているが近くに居そうに無いので、一旦待ちに戻ることにした。

その後、犬は親方と離れて谷下の川まで行ったようだ。マーカーの電波は入らないが鳴き声が遠くから聞こえる。半矢のシカを発見したようだが、本来囲っている場所でも、別の犬が鳴いているので囲いは解けない。そうこうしている内にシカを追っていた犬はズブ濡れになって親方の所に帰ってきたそうだ。半矢のシカは消息不明。悪いことをしてしまった・・・


下でOTさんが撃った鹿を回収する。急斜面の谷底なので滑車を使いダブルラインで力を合わせて引き上げる。一回で引き上げられるのは15mほどなので何度か繰り返し、最後は軽トラで引っぱって無事回収。大きくて立派なオスジカだ。私が逃がしたのもこれと同じ様だった。残念・・・

大きな二段角のオス

シカは川で解体して分配し帰路に付いた。5発も撃って止められなかったのでとても悔しい。最近はこんな事ばかりなので、ワンショットワンキルを目標に精進したい。



出猟日 3月2日 (日曜日)
時 間 10:00〜17:00
場 所 祖母・傾山系
猟 法 グループ猟
天 候 晴れ
使用銃 Remington M870(ダットサイトSD-33)
銃 身 20in・1/2ライフル
使用装弾 なし
猟 果
(グループで)イノシシ 1頭


家を出てすぐにM師匠より入電。体調不良でお休みとの連絡であった。無線で呼びかけるも他のメンバーからは応答が無く寂しいが、途中で足見をしながらいつものコンビニ着。無線ではM師匠が7発撃った場所に良い足が有ると言っている。その方向をグルグル見ながらポイントDの広場着。皆でひなたぼっこしていたww

情報を総合し、最初に小学校側を攻めることになった。私は、もはや定位置となった小学校近くの谷に入る。前回子シシを撃ち外した経験を生かし、少し前に出て立ち位置をずらした。勢子さんは上と下から犬をかけると言っている。全員の配置が完了したら犬を投入。少し足跡があるそうだがいまいちらしい。結構時間が立って寒さに震えていると、遠くで3発の銃声。KGさんの待ちで囲ってる後ろから60kg位のイノシシが入ってきたと言っている。いきなり背後からイノシシがくれば驚くよな・・・犬を素早く回収し、その地点から入れることになった。勢子さんは大変だ。矢を掛けるているので抜ける可能性があり、各待ちは注意しろと通達がある。

犬はすぐに臭いを取り鳴きながら追跡していると言う。しかも小学校へ向かっていると言うので緊張する。しばらくして上の待ちで一発の銃声が響いた。無線では私の方に行ったぞ!と叫んでいる。出現予想ポイントにダットサイトを合わせていつでも発砲できるよう準備する。絶対に外さない!一発で止めてやる!と緊張して待機。

何分経っただろうか?100mも離れていないのに未だ来ないはのはおかしい。挙銃したままなので腕がしびれてきた。獲物は下に降ったのだろうか?だが、犬が追いついてきたそうだが鳴きを止めて親方の所に戻ってきらしい。おかしい??勢子さんが確認に入ると竹林の中で息絶えている獲物を発見!私の所に来る途中で力尽きたようだ _| ̄|○

待ちを解除し獲物の搬出を行う。獲物は少し痩せているが70kg位のオスであった。結構な傾斜の谷底なので、ロープを繋いで皆で引っ張る。人数が多いので割と簡単に上がった。

車に乗せると、ちょうどお昼のサイレンが響いたのでお弁当タイム!食べながら会議をし、朝見た場所をやることになった。移動しながら各待ちを指示される。私は峠道の渡りを守ることになった。ここも定位置だww

東西の2箇所から犬を入れてすぐに鳴き出した。追いまわして川原の待ちで発砲。小シシが出て当たらなかったそうだが、田んぼを横切って戻ったとの事だ。強風で鳴きがマスキングされ何も聞こえない。獲物が来ても分かりそうに無いので獣道(ウジ)をキョロキョロ見まわし監視する。

幾つかイノシシが出ているようだが、待ちにかからない。時間は16時を回っている。犬も勢子さんも疲れているので切り上げることになった。

犬の回収しポイントDでシシをバラシて終了。今日は後1歩で小学校の谷での屈辱を晴らせたのに惜しかった!次のチャンスに期待したい。



出猟日 3月8日 (土曜日)
時 間 10:00〜17:00
場 所 祖母・傾山系
猟 法 グループ猟
天 候 晴れ
使用銃 Remington M870(ダットサイトSD-33)
銃 身 20in・1/2ライフル
使用装弾 LIGHTFIELD Hybred EXP Sabot Slug 2発
猟 果
メスジカ 1頭
(他にグループで)ジカ 2頭

M師匠といつものコンビニに到着すると数名が集まっていた。本日は数個所の候補があるらしい。M師匠、Nさんと共に第一候補の入念な足見に出発。私は途中の山道に入って獲物が抜けてないか確認する。新しい足跡は無いのでこの場所は切っていないようだ。山道を出た所に皆が集合していた。本日はお客さんが数名居るようだ。待ちを決めると遠い順に散っていく。私は見晴らしの良い場所に配置してもらった。

勢子さんが犬をいれて追うが、いまいち反応が無いようだ。休耕田の中に車を止めているので、助手席に座り車載無線で会話を聞く。山の反対なのでハンディーでは聞こえないのだ。結局ダメのようなので場所移動に決定。犬を回収して第二ポイントへ向かう。

第2ラウンドは私がシカを止めた休耕田側を攻めるらしい。トンネル上の杉林に陣取るため車を置いて少し移動。急傾斜だが、ウジが3本ほど集まっている一級待ちに付いた。こちら側に獲物がくれば確実に撃つことは出来るであろう。(撃つことはできても当たるかは?)さらに上にもう一名ついて配置完了。待ちが完成すると犬を投入。

花粉にやられて目が痒い・・・ 急傾斜を登るときマスクを外したのでくしゃみと鼻が・・・ 花粉症に苦しみながら待つが獲物は来ない。シカが出たそうだが、待ちを切って外に出たらしいorz イノシシ数頭が抜けた足跡を待ちの人が見つけた。足の大きさから狙っていた奴らのようだ。この場所に望みは無くなったので切り上げることになった。 

車の中で昼飯を食べながら大きく移動して、毎週土曜の恒例になっている遠征地へとやってきた。先週私が大きなオスジカを半矢にした通称「豚小屋」である。今日は人数が多いので密に張る。Kさん、ATさん、私の三名は対岸の川原へと移動して川を渡る獲物の迎撃に当たる事になった。私は上流部に入った。受け持つ範囲が上下100mほどあり結構大変だが、サボットスラグ&ダットサイトを装備しているので不安は無い。対岸の獲物が出そうな渡りを探し、笹をブラインドにして身を隠す。三名が待ちに着くと配置完了を勢子さんに打電してジッと待つ。

犬を入れてすぐに鳴き出したようだ。先週と同様に中をグルグル回っているらしい。一発の銃声が聞こえたKGさんがシカを止めたらしい。だが犬に追われていた物ではなく、抜け様としていたものらしい。

ウジが縦横無尽に走っている

犬を朝から使っているので疲れたようだ。獲物を追うのを止めたらしい。無線で隣の待ちのATさんに呼ばれた。少し上の畑に新しい足跡が沢山あると言う。持ち場を離れたくなかったが、濃いようなので足跡と通り道を見る。朝方に数頭のシカが囲いの方へと向かっている。ATさんと別れ、定位置に戻り腰を下ろそうとしてふと前を見ると、シカが川を渡ろうと少し入った所であった。お互い同時に気が付き、シカは踵を返して一、二歩前進、私は薬室を閉鎖しながら挙銃、ドットが乗ると同時に安全を解除して2発連射という一瞬の出来事であった。シカは背骨に当たっているようで前足をバタ付かせているが逃げられそうに無い。止め矢を撃とうか悩んでいると動かなくなった。距離は60m以上あるが、突発的な発砲でよく当たった物である。ATさんが戻ってきて、後ろ向いた瞬間に銃声がして驚いたと言っている。撃った本人も自然に体が動いて倒したので驚いている。無線では2連射が自動銃よりも早く鳴ったと言っている・・・ (誉めるのそこかーww)

発砲地点より撮影。円内に倒れている

犬が再び追い出してイノシシ1頭を止めたらしい。その少し後、正面の竹林で大きな音がした。イノシシと思われる音源であったが川原には出ず他の待ちにもかからなかった。勢子さんも犬も疲れているので切り上げることになった。

獲物は対岸に居るので引っ張らなければならない。ATさんが胴長を持っているので対岸まで渡ってくれると言うことだ。私は軽トラからロープを取ってきて、端に木を結びオモリにする。ATさんが対岸に着いた所でカーボーイの様にクルクル回し投げるが上手く届かない。数回やってダメなのでKHさんにタッチ。それでも上手く行かないので作戦変更。ロープが水を吸って重くなっているので、束ねて端っこを持ってボールのように投げる投擲作戦を実行。これが一発で上手く行き、獲物に結んでもらい渡河完了。KHさんと共に農道まで搬出し軽トラに乗せてポイントDへ向かう。

見え辛いが鹿が倒れている

解体しながら観察すると、一発は右脇を擦ったようで奇麗に毛が剃れている。もう一発は腰の脊椎にドンピシャで当たっていた。ここが砕ければ動けないはずである。当たり所が良いので背ロースも残念ながら1/3がダメになっていた(泣

本日は遠距離の獲物を速射で倒すことができ、嬉しかった。終猟まで2回しか出撃できないがこの調子で頑張りたい。




出猟日 3月9日 (日曜日)
時 間 10:00〜17:00
場 所 祖母・傾山系
猟 法 グループ猟
天 候 曇りのち雨
使用銃 Remington M870(ダットサイトSD-33)
銃 身 20in・1/2ライフル
使用装弾 LIGHTFIELD Hybred EXP Sabot Slug 2発
猟 果

(グループで)イノシシ 1頭
オスジカ 1頭

天気予報では昼前から雨が降ると言っている。ドンヨリと曇った空に心配しながら猟場へと向かう。コンビニで数名と合流しポイントKSの近くに移動。ここをやろうと言う話しであったが、詳しい足見で抜けられていることが判明。昨日の予定通り、ポイント「放し飼い」へと向かう。

待ちの分かる人に付いて4名で川まで200mほど降りる。この辺に待ちを張るとの話しだが、無線では違うと言っている。まだまだ上流に張る必要があると言う。川に沿う獣道を500m以上進み、滑りやすい川を越え反対岸に付いた所でKHさんが布陣。私はまだ上流に登ってGさんと合流。複数個所の待ちを指示される。一緒に来た2名が来るはずだが、囲いから外れた待ちに付いて登ってこないのだ。無線で呼んでも応答がない。結局4名必要な谷に2名で待つ事になったが厳しい・・・ 出来るだけ広く見渡せる位置に陣取ってカバーすることにした。

正面にある斜面から降りてくる可能性が高いらしい

我々の待ちが完了した所で勢子さんが犬をかける。しばらくかき回すも反応が無い。足はあるそうだが少し古いと言っている。

10時位から雨が降り出した。携帯で気象レーダーを見ると大きな雨雲が来ている。土砂降りになりそうだが、ここまで車から離れると思っていなかったので合羽を車に置いて来た(泣) 濡れないように少し後ろに下がって木の下で待つ。無線では犬が鳴きだしたと言っているがここからは何も聞こえない・・・

少しして下のほうから銃声が響いた。KHさんの待ちだ。シシが5頭出て一番大きなヤツを止めたそうだ。残りは待ちを切って外に出たらしい。続けて犬が獲物に付いて離れないと言っている。追い払おうとするが数が多いので手に追えないとの事なので加勢に行く。獲物を噛んで全く離れないので、棒を振り回しながら奇声を上げながら追い回すと大急ぎで親方の方へ戻っていったww こんなことして脅すから、いざ犬を捕まえようとする時は逃げるのよねww

倒したシシは60kg位のメスで、待ちを切った小さいのは子供だったようだ。また200mほど川を上がり元の待ちに戻る。雨は勢いを増してザーザーの本降りになったorz 濡れないように奥に引っ込んで崖下の窪みに腰かける。獲物が来ても音は分からないよね・・・

お昼になったが、弁当は車の中なので、ベストに忍ばせている携帯食?のスルメをかじる。モグモグしているといきなり「出たぞー!」の無線と共に2発の銃声がすぐ上流から聞こえた。驚いてゲソをくわえたまま前に出て薬室閉鎖&挙銃していると、すぐ上のGさんより私の方に行くとの連絡。安全を解除して待っていると、大きなシカが対岸の杉林の中を飛んできた。ドットで追いかけて発砲するが止まらない!さらに二発撃ちかけるが元気に飛んでいった(泣) 無線で下流のKHさんにそっちに行った旨を知らせて、窪地に戻り寂しくゲソを食べる・・・ ヨロケもしなかったから完全に外したんだろうな・・・

大きな鹿が右から左へ全速力で飛んでいったorz

結局シカは行方不明になってしまい、雨も激しさを増したので終了となった。KHさんの待ちに戻り、搬出法を検討。元来た道を戻るのは不可能なので反対側に出すことに決定。応援にKRさんも来てくれたので行けそうだ。最初に崖を上げなければ行けないのだがKRさんが素晴らしいアイテム「滑車&ダブルラインセット」を持ってきてくれた。おかげで何の苦労も無く崖を上げることが出来た。(このアイテムは素晴らしい!来年までに私も揃えよう)だが、その後からが地獄だ。3人で雨に濡れ滑りやすい泥んこ傾斜で何度も滑って泥だらけのズブ濡れのボロボロになりながら田んぼまで搬出。腰の激痛に耐えてよく頑張った!どっかの軍隊の新兵訓練のようだったが、撃ち外したシカをあの場所で取っていたら、これよりも酷い目にあったのは確実!外して良かったと少しホッとしたのは秘密であるww

さて、いよいよ来週で最後。気合いを入れてガンバロー!



出猟日 3月15日 (土曜日)
時 間 8:00〜17:00
場 所 祖母・傾山系
猟 法 グループ猟
天 候 晴れ
使用銃 Remington M870(ダットサイトSD-33)
銃 身 20in・1/2ライフル
使用装弾 なし
猟 果

(グループで)メスジカ 2頭

いよいよ今期最後の出撃となった。ゴボウ畑に集まって作戦会議を行い、前にやったKFを攻めることに決定。私は前回と同じくナバ(椎茸)のホダ場を受け持つことになった。相変わらず谷間なので無線が届かない。2時間ほどしたら集合の連絡が回ってきた。

今度は一段下の場所を攻めるので配置換えとなったが、ここも反応はなくお昼になったのでいったん集合。

お昼ご飯を食べながら作戦会議を行う。最終日なので何とか獲物の顔を見たい。朝の話に出ていた、少し奥にある「鹿パラダイス」を攻めようかという話も出たが、すでに別の組が入っているらしい。手前にある「プチ鹿パラダイス」ならできるそうなので移動する。私には、幾度となく畑を飛ばれる鹿を外している曰く付きの場所だww

今回は畑ではなく、縦道の杉林にKGさんと入ることになった。私が上でKGさんが下の方である。犬は一番高い場所から入れるようだ。勢子さんの今入ったという無線の直ぐ後に犬が鳴きだした。狭い場所なので鳴きがよく聞こえる。どんどんこちらに近づいてくる。予想出現ポイントを狙って安全を解除する。バサバサッという音と共に尾根の向こうから小さな鹿が一頭姿を出した。だがチラリと姿を見せると、こちらには向かわずに下の方に降りていった。すぐにKGさんの待ちから二発の発砲音が響き、無事に転がしたとの無線。だがナイフを車に忘れたとのことで、私が降りて止め刺しをやらせてもらう。獲物は1歳のメスでまだ息があったが、背骨を砕かれ動けないようだ。剣鉈を心臓に刺すと痙攣しながら息絶えた。頭を下げて放血を促して待ちに戻る。

笹藪の中を下に走ってしまった・・・

犬は追い返したら無事に親方の所に戻ったようだ。まだ混ぜてないところがあるので続けて検索するとのこと。持ち場についてチャンスを待つ。

またすぐに鳴き出した。しかも同様のコースをたどっているようだ。しっかりと構えて安全を解除。犬の鳴きがどんどん近づいてくると、先ほどと同様に鹿が一瞬見えたが、撃つ暇もなく姿を笹藪に隠した。すぐに下の待ちから一発の銃声が響いて終了(ノД`)シ まだ息があるそうで、またまた止め刺しに向かう。今度は先ほどの親シカのようだ。バタバタ暴れているので足で押さえつけて心臓を突き刺す。ゴボゴボと盛大に血を出しながら息絶えた。日が傾いてきたが、最後に反対側をかき混ぜたが、反応はなく終了。ポイントDへ移動して解体を行う。

背ロース摘出中

これで今猟期は終了である。今までで一番濃い四ヶ月半であった。多くの獲物に会うことができ、多くのことを学んだ。道具についても改良する点や良い点が分かった。何よりもM師匠をはじめ、週末ごとに泊めていただいた勢子長や指導してくれたグループの皆に心底感謝である。そして命を奪った獲物達にも感謝。