平成21年度 狩猟日記 その3
−大分県は全域でメスジカ可猟・頭数無制限です-
出猟日 | 1月2日 (土曜日) |
時 間 | 8:15〜14:00 |
場 所 | 祖母・傾山系 |
猟 法 | グループ猟 |
天 候 | 晴れ |
使用銃 | Remington M870(EOTech ホロサイト) |
銃 身 | 20in・1/2ライフル |
使用装弾 | リロードLyman 525gr 自作サボットスラグ 3発 |
猟 果 | オスジカ 1頭 グループで猪3頭、鹿5頭 |
年明け一発目の出猟だ! 正月2日から出撃するとは皆元気だw 初猟は恒例となっている大山を攻めるとのことなので、とても楽しみである! 今までの経験上、大山を攻めると鹿の大群が出るので腰の弾帯+ベストの弾帯を満タンにしてポケットにも詰め込んだ。50発近い装弾の重みだけで動けなくなりそうだ・・・ M師匠と私は一番山の上に上がるので、本隊よりも先にベースキャンプの勢子長宅を出発!林道から山にはいるといつ獲物が出てもおかしくないので、弾倉にのみ装填してホロサイトのスイッチを入れる。凍っている滝の脇を登り待ちまでやって来た。ここは以前、M師匠が80kgの猪を撃ち取った場所だ。
ウジ(獣道)が集まって一本になっている地点に陣取って迎撃する事にした。出発して1時間近く経っており、本隊も各待ちへと着いたようだ。待ちを確認したところで、勢子が5地点からそれぞれ犬を入れた。 すぐに発砲音が彼方此方から響いてきた。上のM師匠の待ちでもライフルの大きな発砲音がした。イノシシを1つ止めたそうだ。私の待ちには獲物は姿を見せない・・・ 唯一向かいの斜面で移動音が聞こえたが獲物は見えない・・・ いつもなら山全体で鹿の大群が出るはずなのだが、散発的に小隊が出るだけだ。イマイチかんばしくないなぁ(;´Д`)
またもやM師匠から発砲音。鹿が数頭来て止めたそうだ。 実績のある私の所が全然だから困った。せっかく重いのを我慢してランボーのように体中に装弾を巻き付けてきたのに・・・ 寒くなってきたので岩陰に隠れ風をしのいでいたが、暇なこともあり焚き火を起こすことにした。焚き物はそこら中にあるのですぐに必要量を確保。暖を取ってポケットに忍ばせておいた餅を枝に刺して焼き、空腹と暇を紛らわす。関係ないが、この枝に刺して堅い餅を焼くのが難しい! 正月らしく餅を食べ終わり、焚き火の番をしていると、右斜め上方より移動音が聞こえてきた。犬ではない大きな音だ。薬室を閉鎖し、挙銃して音源方向を監視すると木々の間から一頭のシカが見えた!真っ直ぐに私の方へと移動している。心臓の鼓動が早くなるが、深呼吸をしながら待機。安全を解除し、いつでも発砲できる体勢で獲物を追いかける。木々を抜けると一気にスピードを増して走り出した。距離30mほどで、姿が丸見えになったところで2発発砲!左モモに着弾し、前転して倒れ込んだ!大きく暴れるので頭をめがけて一発発砲して止まった。
メスと思っていたが、近づいてみると小さな一本角のオスであった。放血して獲物の頭を低くし血が抜けるようにして待ちに戻る。M師匠に一頭確保した旨を無線連絡。 その後も全体的に芳しくなく、14時に終了となった。M師匠の待ちでは複数の鹿とイノシシ一頭があり一人では搬送できないので、麓の人間を無線で呼んだ。私は自分の獲物を汗だくになって林道まで降ろし、ゼェゼェ言いながら現場に戻ってM師匠の搬出を手伝った。重労働と登山の往復で足の筋肉が笑って歩くのがやっとの状態になってしまった_| ̄|○
勢子長宅に無事に帰ってきたが、少ないと言っても全部で10頭近い獲物なので解体も大変だ。解体が終了し肉の分配が終わる頃にはすっかり夕方になってしまった。 私はイマイチ不完全燃焼なので、今期もう一度この大山を攻めたいと思う。 |
出猟日 | 1月31日(日曜日) |
時 間 | 09:30〜15:00 |
場 所 | 祖母・傾山系 |
猟 法 | グループ猟 |
天 候 | 晴れ |
使用銃 | Remington M870(EOTech ホロサイト) |
銃 身 | 20in・1/2ライフル |
使用装弾 | リロードLyman 525gr 自作Sabot Slug 4発 |
猟 果 | オスジカ 1頭 グループで他に イノシシ1頭、シカ 3頭 |
何度か攻めた場所だが、少し下がった初めての場所をやることになった。待ちが解らないので、川端に車を置き案内人に付いて徒歩で山を上がる。途中でどうも入る場所を間違え、一本奥の尾根に上がっているらしいとの連絡が入るが、今更引き返せないのでこのまま上がることになった。 私は動けるように下に残り他三名がさらに上がったが、途中で「獲物を踏み起こしたー!」と無線が入り私の方に下っているらしい。すぐに薬室を閉鎖し、即応射撃体勢をとり付近を警戒。左上方より移動音源が下がってきた。ゆっくりと射撃位置へと移動するが、藪の中で視認できない・・・ すぐ足元を通って下がってしまったが、一瞬音が止まった。挙銃したままその方向を見ると大きな角を持ったオスがこちらをジッと正面で見ている。ピクリとも動かない(`・ω・´) 照準は視線と連動させているので、即発砲!グシャリと崩れ倒れ込んだ。だが、さらに下方で移動音源がある!一発再装填し見える位置まで移動。下の畑にメスジカ2頭が飛び出した!!すぐに発砲するが手前の木に当たった(´・ω・`)ショボーン さらに2発撃ち込むが逃げられてしまった _| ̄|○ 逃げた方向に待ちはいないが、一応無線でメス二頭逃亡しオス一頭捕獲と報告しておいた。 さて、先ほど倒したオスの放血をせねばならない。確認しに戻ると、わずかではあるがまだ息がある。早く楽にさせてやらねば・・・ 角がかなり大きく暴れたら危険なので足で押さえて固定し、心臓にナイフを入れる。まだ心臓が動いていたのでかなりの量の血液が流れ出し、放血完了。しかし、改めてみると大きなオスジカだ〜
全く銃声が聞こえないが、無線の情報では、ここから離れたトンネル上の待ちでイノシシが何頭も出て、足元に薬莢の山ができるほど撃ちまくっているらしい。何とも羨ましい。 ワンコ達は頑張って追ってくれ、全体で数頭の獲物を止めることができたようだ。待ちを解除して下山せよとの命令が来たが、この大きな獲物は一人じゃ厳しい・・・ 応援を要請してとりあえず下に蹴り落とし、一緒に落ちるような感じで畑まで運んだ。
ここでOさんとKGさんが合流。立派な角の獲物に歓声が上がった。下に降ろすだけなら一人でできるが、平地はそうはいかない。皆で力を合わせて搬送し、軽トラに乗せた。#後で気がついたのだが、疲労困憊し獲物搬出用の引き綱を軽トラに乗せた地点に忘れてきた(´・ω・`)ショボーン
解体場に運ぶと、同じ様な大きなオスがいた。大鹿の巣だったようだ。角の大きさを測ると、私が止めた方が大きかったようだ。運が良かった(*^ー゚)b 今度は残りの二頭も止められる完璧な射撃をしたい。 |