狩猟対象鳥獣&山菜
- たくさんの山の恵み -
イノシシ | |
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作物を食い荒らし、農家を苦しめる大型獣。オスは飛び出た牙が刃物のように鋭く、犬がザックリと切られること多数・・・ 人間も切られたり、食い付かれたり、体当たりされたりと大変危険な生物だ。 脂がのっており、ウマウマなお肉がたくさん取れる。ボタン鍋、焼き肉、シシカツ、味噌漬け、生姜焼きなど色々な料理に化け、どれも美味い! |
シカ | |
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イノシシに次ぐターゲット。植林した木々を食べたり、色んな芽を食べたり、野菜やホダ木に生えたシイタケを食べるヤツもいる。本来オスジカのみ一日一頭と捕獲の制限があるが、大分県は被害が多いので、制限がすべて解除された。メスも含め何頭獲っても良い。 背ロースの刺身・ヌタ・タタキなどは実に美味しい。脂肪が少なく、あっさりとしているので焼き肉や唐揚げも美味い!タン(舌)も美味しいので手間だが摘出する。変わった所では、スジを圧力鍋で甘辛く煮たスジの煮込みも大変おいしい。 |
キツネ | |
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これは獲ったことがない。 臭くて食べられないらしいし、毛皮以外利用する事がないのでターゲットとはならない。 キジなどを襲うので駆除目的で狩ることがあるかもしれない。 |
タヌキ | |
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作物を荒らしたり、ニワトリを襲ったりする。有害駆除でしか獲ることがない。 食肉としては最低で、臭くて煮ても焼いても食えないとは、コイツの事と言われる 一般にタヌキ汁と言われるのは、全く種類が違う下記のアナグマのことである。 |
アナグマ(ムジナ) | |
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ずんぐりむっくりで、尻を振りながらヨチヨチ歩く。実に愛嬌のある生物だ。だが大変獰猛で、鋭い前足の爪で引っ掻く。犬がこのアナグマを追いかけて巣穴に入り込み、顔をズタズタにやられることがある・・・ 話が逸れるが、胴長短足で可愛いダックスフントは、このアナグマを獲る猟犬として改良された種である。 脂肪がベッタリと乗っており、臭みが無く大変美味と聞く。焼き肉やすき焼き、汁物など、口にした人がシシより美味い!と声を揃えて言う。本当に美味しいようなので、一度食べてみたい動物だ。 |
ノウサギ | |
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シシ猟で稀に犬が追い回すことがある。待ちで目の前に飛び出てくることがあるが、撃ったことはない。植林した苗木を食害する事があるらしい。 食べたことはないが、美味しいとの話を聞く。チャンスがあれば捕獲したい。 野兎病(やとびょう)が怖いので、解体は必ず手袋をするなど注意が必要である。 |
鳥類
(法律の捕獲対象は29種)
マガモ | |
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これぞ鴨の王様! 大型でオスは頭が緑色なので、アオクビとも呼ばれる。メスは地味で羽の紺色とオレンジの足が目立つくらい。 カモ類の中ではクセが無く美味しいと言われるが、暖かい大分県では脂肪の乗りがイマイチ・・・ やはり寒い地方でシベリアに近い方が脂肪がタップリ良く肥えている。 カモ全体に言える事だが、毛毟りが面倒で、鹿一頭捌くのと手間が変わらない。メチャクチャ美味いというわけでもなく、肉の量も少ないのであまり獲らなくなった。 |
カルガモ![]() |
オス・メス共に似たような模様である。前に見分け方を聞いたが忘れた。 マガモ同様大型の鴨で、警戒心が薄い。留鳥なので、冬が終わってもマガモのようにシベリアに飛んでいかない。 捕獲後、すぐに腸抜きし冷却、さらにエージング(熟成)させても、とりわけ美味いと感じない。とにかく、毛毟りが面倒だ。 |
コガモ | |
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何処にでも数羽の群れで固まっている小さな鴨。警戒心が薄く、猟期終盤でも比較的簡単に捕獲できる。 ただ、カモ類は一日に5羽と捕獲数が決められているので、少し損した気分になる。 味は小型のマガモと言った所。まぁ、ボチボチ。 |
オナガガモ | |
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一回しか獲った事はない。 お尻に長い羽が尻尾のように生えているのが特徴である。 なぜかこの鴨は臭みがなくて大変美味しかった。一度しか獲った事がないので、種類的にこうなのか、偶々なのか分からない。また獲って確認したい鴨である。 |
ハシビロガモ | |
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ペッタンコのクチバシが特徴のカモ。右がメス、左がオスだ。 遠目から見ると、変な色のマガモに見えなくもない。だがズングリしていてシルエットが変! 一度しか獲った事がないが、泣きそうなほど美味しくなかった。数が減っているそうなので、もう獲らない。 |
ヤマドリ(アカヤマドリ) |
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キジに似た山の中にいる大型の鳥だ。「ドコドコドコ」と大きな音で羽を鳴らすドラミングを行う。これを近くでやられるとメチャクチャビックリする。特徴的な、ながーい尾羽を持つこの鳥は、専門で狙う人達が多い。 写真は九州にしか生息しない「アカヤマドリ」で、ヤマドリより赤色が強い。この鳥は尾の節の数で、大物かどうか決まるそうだ。なお、この鳥の肉や剥製などは販売が禁止されている。捕獲制限は一日キジと合わせて2羽。メスの捕獲は禁止だ。 胸肉が発達しており、味はキジほど濃くはない。だが、肉の量がありクセが無く美味しい。数が減ってるらしいが、シシやシカ撃ちに入ると結構見かける鳥である。いつもサボット銃なので撃てない(ノД`) |
キジ | |
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誰でも知っている日本の国鳥である。私の鳥類ターゲットとしては1、2を争うほど好きな鳥である。一日の制限数はヤマドリと合わせて2羽で、メスは獲ってはいけない。 大型でモモ肉が発達しており、肉がタップリ付いている。羽を引く際に皮が少々破れやすいのが難点である。 食味は大変素晴らしく、焼き鳥、鍋、唐揚げ、タタキと何でも美味しい。 放鳥しているが、数が減っていると感じる鳥だ。 |
キジバト | |
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デーデデッ・ポポーッ と鳴き声に特徴があるキジバト。町中でもツガイで行動しているのを見かける。エアライフルの好ターゲットで、大きさも手頃で羽が大変抜けやすく、処理しやすい。 刈り取った後の田んぼに20~30羽の群れでいる事がある。捕獲制限数一日10羽なので、数がそろえば結構肉量がある。 焼き鳥や唐揚げなどにしたり、ダシが出るので大根と煮たりする。美味しい鳥だ。 |
ヒヨドリ | |
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鳥類の中で一番好きな鳥だ。「ピーヨ・ピーヨ」と喧しく鳴き、数回羽ばたいて滑空する特徴的な飛び方をする。 ハトより小さいが、この鳥は大変美味である!羽が簡単に毟れるので処理に手間がかからない。脂が乗っており、ニンニク醤油に少し浸けて網焼きすると、メチャクチャ美味い!ミカンを食べてる個体が、特別美味しいと言われる。群れで来るので、エアライフルで簡単に狙い撃ちでき、数が獲れる。 群れで果樹や葉物野菜を食害するので、農家としては頭の痛い害鳥である。 |
ムクドリ | |
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ヒヨドリより、ちょっと小さい鳥。これも群れで行動し、「ギャーッ」という感じで鳴く。都会では大群で夜間、街路樹に集まり問題になる。 撃つと青汁のような生臭い液体が出て、全く持って美味しくない鳥だ。 最初は色々料理法を試したが、肉の量も少ないので諦めた。食材としてもう獲る事はないだろう。 |
ハシブトガラス | |
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大型のカラスだ。太いクチバシと出っ張った頭が特徴である。 食材として利用する気はないので、もっぱら駆除でしか捕獲しない。偶にエアライフルの調整で犠牲になってもらう事もある。 果樹を食害したり、ニワトリなど家畜を襲ったりと、とにかく悪さしかしない鳥。獲った物は農家の人に聞くと大概の人が欲しがるので提供する。カカシとしてぶら下げるのである。 |
ハシボソガラス | |
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ハシブトに比べ、若干小さい。クチバシはストレートで、頭も出っ張っていない。コイツも悪さをするので駆除対象。 ハシブトは肉食、ボソは草食傾向があるという話しだが本当だろうか? |
タラの芽 | |
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これぞ山菜の王様! コイツの天ぷらは涙を流すほど美味しい。トゲトゲの木なので革手袋や高枝切りバサミが活躍する。 なお、一度獲ったら二番目以降の芽は絶対に取らない事!木が弱って枯れてしまう。 |
ムカゴ | |
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山芋(自然薯)の地上部のツルにできる芋?だ。地下の自然薯掘りは時間がかかるのでしない。 塩茹でにしたり、ご飯と一緒に炊いたりする。ホクホクしてウマウマだ。油で炒め、火が通ったら塩を振って爪楊枝でチマチマ食べるのも美味い! 猪撃ちで待ちに着いている時、回りを見渡すと大概あるので、ベストのポケットに放り込む。ビー玉サイズの大物もある。私の獲る山菜の中で一番採集頻度が高いと思う。 逆さまにした傘を下に置き、ツルを揺すって、落ちてきたムカゴを一気にキャッチするという方法もある。 |
ツクシ | |
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見たまんまツクシだ。春を感じて美味しいので好物である。 猟期終盤になると、田んぼの畦に生えてくる。これも待ちに着きながら採集するのだ。で、鉄砲を抱えたまま袴取りをする。アクと胞子で指が真っ黒になるが、帰ってからが楽なので現地で下処理をする。 油で炒めて、めんつゆ少々と砂糖、日本酒を入れ、水気を飛ばして溶き卵でとじれば、超簡単な卵とじになる。翌日の弁当のおかずになる事が多いw |
フユイチゴ | |
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小さな赤い実の集合体を付けるイチゴだ。 一個一個が小さいので、沢山集めて一気に口に放り込む。少し毛と種が邪魔だが、甘酸っぱくて猟の疲れが取れる。群生している所では足元が緑と赤の絨毯になる。 待ちに着いているときの栄養補給みたいな物。 |
ウド | |
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大きい物は2~3mの大木になるウドだ。写真の物は伸びすぎであるが、新芽なら利用できる。 キンピラや天ぷらなどにする。渓流釣りに行く際は、この新芽を袋ラーメンに入れたらウマウマだった。 独特の香りは病み付きになる、大好きな山菜だ。 |
タケノコ | |
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孟宗、マダケ、ハチクとタケノコは2月から6月終わりまで長い期間楽しめる。写真はマダケのタケノコだ。 あく抜きは重曹を使って、さっと茹でるだけ。採取から3時間以内には処理するので簡単で良いのだ。 焼いたり、炒めたり、煮たり色々と使えるタケノコだが、お気に入りはイノシシとの煮物だ。お互いがマッチして実に美味い!時期になるとほぼ毎日タケノコ料理が出てくるので大変だ。 イノシシは12月には孟宗のタケノコを探して、竹林を穴だらけにする。食べかすが落ちているのでこの頃には地下にできているようだ。 |
キクラゲ | |
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マツタケとキクラゲしか自信持って食用キノコだ!と見分ける事ができないw 春になり、このキノコを見かけると必ず採取する。持ち帰ったら洗って、ザルで天日干しと生のまま冷凍に分けて保存している。油炒めに生のキクラゲを使うと実にウマウマだ。あと天ぷらにしても美味しい。 シシ肉と小さな柔らかいタケノコと、キクラゲを使った炒め物は私の好物だ! |
キイチゴ類(モミジイチゴ) | |
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5-6月に収穫できるイチゴだ。 粒が大きく、群生しているので大量に採取する事ができる。写真はモミジイチゴ。 ジューシーでとても美味しく、生食以外にジャムにすることもある。 夢中でパクパク食べると、アリなど昆虫まで食べてしまう事があるので、確認しながら食べると良いw 冷蔵庫で冷やしたのを口いっぱいに頬張ると幸せを感じるw |
ミツバ | |
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お吸い物に使われるアレの野生種だ。 駆除担当地域は、山の至る所にこれが群生しており、採集に困らない。大きな物は手のひらくらいある物もある。 一年中採取する事ができ、お浸しや和え物、卵とじなどにする。爽やかな香りで元気になる山菜だ。 |
エビヅル | |
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種が大きく果肉は少ないが、味は見たまんま野生のブドウ。甘酸っぱく美味しい。
秋に収穫でき、見つけるとちょっと嬉しくなる山の恵みだ。 ヤマブドウと混同されるが、こちらの方が葉が小さい。 ![]() ↑熟した状態 |
アケビ(ミツバアケビ) | |
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10月頃になると果実が熟れ、縦にパックリと割れる。写真上はミツバアケビの未完熟果実。葉が三枚一緒に付いているので「三ツ葉」の名が付くようだ。同類に「ムベ」があるが、これは熟しても割れない。 写真下は熟した果実。内部の種の周りにあるゲル状の果肉を口に含み、独特の甘さに秋を感じながら種を機関銃のように吹き出すw 新芽や器(果皮?)も食用になるそうだが、食べた事はない。果皮は生で囓ると、アクが強くそのままでは食べられない。油炒めや肉詰めなどにすると美味しく食べられるそうだ。 手が届かない所になっている事が殆どなので高枝切りバサミが必要になる。 |
ギンナン | |
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茶碗蒸しに入ってるアレw 通称、緑の宝石ww 秋になると独特の臭気を漂わせ、辺り一面に実を落とす。落ちているのを発見しても、大概はその土地や近所の人が採取するので、勝手に採るのは注意。山の中にポツンと立って、自生しているようならOKだろう。一回発見すれば毎年採取可能だ。臭くてかぶれるので、解体用手袋をはめて種だけ採取し、谷川で洗浄して持って帰る。帰宅後はザルに広げ乾かせばOKだ。 炒って中を取りだし、塩を付けて摘むと酒の肴になる。面倒なときは茶封筒に塩と入れて、電子レンジでチンすると爆ぜるいう荒技もある。←結構やる |
クルミ(オニグルミ) | |
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収穫は9~10月頃。山の川沿いに生えていることが多い。 収穫した実を、コンクリの上で足で転がすように踏み潰せば、中身がコロリと出てくる。洗って乾燥させば見慣れたクルミとなる。なお、果肉を触ると灰汁?で色が付くので注意が必要。 生のまま叩き割ってそのままでもOKだし、ギンナンのように乾煎りしても香ばしさが増して美味い! 目立つところに生えていても、以外に誰も取らないので、一度見つければ毎年楽しめる。 |
ノビル | |
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田んぼの畦などに塊になって生えている。 葉ネギやアサツキの様な感じであるが、ノビルとアサツキの違いは丸いコロコロとした球根である。 全体をさっと茹でて酢味噌和えにすると酒の肴に最高! 葉はお浸しや卵とじ、油炒めなどにする。球根はピリッと辛く、生食やラッキョウのように甘酢漬けにすると美味しい。 葉を掴んで引き抜こうとすると、余程柔らかい地面でない限り球根が切れてしまうので、必ずスコップで掘り上げる事。 葉は春。球根は一年中利用できる。 |
セリ | |
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みんな知ってる春の七草の1つ。 湿地帯や小川の辺などに群生している。 爽やかな香りで「お浸し」や「セリご飯」など美味しく食べられる。大量に確保できた際はハリハリ鍋の様にして食べるのも大変美味しい。 春の小さい頃はドクゼリと間違えられる事があり注意が必要!香りを嗅ぎ、地下茎を確認すれば容易に判断できる。 |