ナイフメイキング パート2
− ストック&リムーバル法によるナイフメイキング 二本目−



熱処理完了

破損もなく無事に帰ってきた。HRCは58.0のスペック通りに焼き上がった。酸化膜を磨いて仕上げの行程に入る。

ヒルトの取り付け

銀粉を混ぜたエポキシ接着剤を塗ってヒルトを取り付ける。

カシメ線挿入

少し長めに切ったカシメ線を叩きながら入れる。

叩き潰してかしめる

アンビルの上で叩き潰してキッチリとかしめる。

ハンドルの取り付け

今回のハンドル材は縞黒檀を使う。

ハンドル材接着

エポキシ接着剤で固定したら穴を開けるのだが、穴が多く間違えたら大変なので印を付ける。

形成

周りの余計な部分を削り取ると、完成が近づいてきた。

ボルト・パイプの穴開け

ボルトの穴は段差を付けて掘削完了。

完全固定

エポキシを付け、シュナイダーボルトとファスナーパイプを取り付ける。接着剤が硬化するまで放置。

ハンドルの形成

ヒルトもボルトもまとめて削っていく。中央部を少し膨らませた感じに削った。

完成!!

ハンドルは磨いた後、亜麻仁油で仕上る。刃付けはランスキー シャープナーで苦労することなく完成。
切れ味はATS-34と違い少し粘る感じ?
単に刃幅があるためだからかもしれないが、四つ足解体用としては文句なしの仕上がりだ。

シースの作成

休むことなく今度はシースを作成する。デザインとしては刃だけ覆いスナップでハンドルを固定する。

転写

ポールペンで型紙の周囲をなぞり転写完了。革が無駄にならないようギリギリで写した。

切り出し完了

中子やベルトを切り出して後は組み立てるだけ。この行程は前回とほとんど同じなので省略。でも前はなかったスナップを付ける作業があったね・・・

ベルト穴開け

慎重に位置を決め、専用のポンチで穴を開ける。

オス側装着

裏表からサンドイッチして専用のポンチで叩き潰す。

スナップ完成

オス側はこれで完成。メスも同じ行程である。注意する点はオス側は金具が直接ナイフのハンドルに当たり傷がつく。革を丸く切って薄く削いだものを接着剤で金具に貼り付けて問題解消!

完成!!

ベルトでしっかり止めているので抜け落ちることはない。取り出しもしやすく満足!
唯一残念なのは元々革に傷があり目立つことだが、観賞用ではなく実際に山に持って行くものなので気にしない。
どうせすぐに傷だらけになるだろうし!実用品なのでこれでいいのさ!

早速実戦で活躍 こちら
刃が欠けることもなく切れ味もさほど落ちずにシカ一頭を無事解体。


もどるよ〜