狩猟免許への道
- ハンターへの仲間入りを目指して -



2002年7月23日 準備講習申込み
 狩猟をするためには、国家試験に合格し免許を取得する必要がある。この免許は3種類あり

 ◆甲種狩猟免許 罠や網の使用
 ◆乙種狩猟免許 装薬銃を使用
 ◆丙種狩猟免許 空気・圧縮ガス銃を使用

となる。私が行いたいのは散弾銃による狩猟なので乙種狩猟免許を持たなければならないのだ。

 さて、この免許、勉強せず簡単に合格するような物ではない。なんと言っても国家試験である。法的知識だけならば何とかなるが、実際に猟銃の分解結合など技能試験もある。こればかりは実際にレクチャーを受けなければ解らない。この問題をクリアするために、地元猟友会による準備講習会がある。この講習会は知識については勿論、実技の講義もある。合格する確率がグンと増すということで受講することにした。

 大分市の猟友会支部へ直接申込みに出発。辺りは田んぼばかりの市内から結構外れた所へやって来た。漬け物会社の二階(なぜ?)に事務所を発見!中では丁度二名、講習会の受付をしている。私も一緒に申込用紙に記入し、受講費用7,000円を支払う。領収書(これが当日の本人確認)テキストと例題集を受け取る。テキストは細かい字でビッシリと書いてありメッチャ見難い (つД`)。会長さんと少し雑談をし撤収!

北海道で見かけた蝦夷ジカ
距離は余裕の射程内30m(笑)


2002年8月1日 準備講習会第一日目
 本日より二日間の日程で講習会開始。一日目の内容は狩猟法と鳥獣の判別である。

 10:00開始なので9:30に会場へ到着。地下一階地上二階建てのなかなか立派な施設だ。会場にはすでに多くの人が居るが、40〜60代後半のおいちゃんばかり・・・ なんか私、激しく場違いな感じ(;´Д`)ノ

 猟友会副会長さんの挨拶の後、講義開始。テキストに沿って過去に出題された所や、確実に出題されるであろうポイントを教えてくれる。法律なのでこの辺は得意だ。またーりと午前中の講義を終了。

 昼食を挟み、午後の講義開始。今度は鳥獣の知識と判別だ。狩猟鳥獣合計47種と間違えやすい非狩猟鳥獣の特徴と生態をひたすら覚える。畜産学は激しく苦手なので辛い・・・ 学生の頃を思い出す(泣)

 15:30やっと本日の日程を終了。激しく疲れた。予定より早く終わったので渋滞に巻き込まれることもなく無事帰投。
 

大分県教育会館
広い駐車場と立派な建物


細かい字でビッシリと書かれたテキスト


2002年8月2日 準備講習会第二日目
 本日最初のメニューは猟具の取扱だ。銃口を塞ぎ、バレルに穴を開けて使用不能にした水平二連の模造銃を使用する。10人ほどのグループに分かれ講義を受ける。

 初めに基本事項。トリガーには指をかけない。銃口を人に向けない。銃を手にした時と手放す時は実包と異物の有無を確認する。これらを厳守すれば合格の確率はグンとアップするようだ。

 最初は銃の点検を行う。バレル・フォアグリップ・開閉レバー・セフティー・ストックをペタペタ触る。ついでに軽く捻ってガタを見る。これで点検終了。簡単だ。お次は分解と組立。これは30秒もかからずにできる。以前、射撃教習でやっているので余裕。目を閉じていてもできる。<かなりオーバー 模造弾を装填し射撃姿勢。水平に狙わなければOK。距離の目測は窓から外を見て目標物を教えられる。(右図参照)これだけで終了。・・・マジですか(;´Д`)ノ

 狩猟のビデオを見て、すべての日程を終了。テキストと問題集込みで7,000円は良心的価格と思う。(テキストは500円、問題集はは2,000円らしい)


距離の目測
・・・こんなんで解るか


大きくて見やすく、挿し絵も多用してありかなり良い
問題だけではなく、説明も丁寧に書かれている。


2002年8月16日 診断書作成&願書提出
 本日は願書の提出期限!役所は営業?していたが添付書類の診断書が揃わなかった。盆で医者が休みだったのだ。(;´Д`)ノ 

 いつもの診療所に診断書を書いてもらいに行く。さすがに3回目となると慣れたもんだが、向こうは何事かと思っているようだ・・・ 猟銃所持や狩猟免許のための診断書を書きに来る人は居ないらしい(笑)

 診断書(猟銃の所持許可書を持っていれば診断書は必要ない)を持って県庁隣の大分県合同庁舎に到着。守衛さんが親切に誘導してくれる。

 さて、何ともボロッチイ建物だが、ここの2階部分の大分県地方振興局林業課が目的地だ。中に入ると「狩猟」の張り紙を発見し、担当者に用件を伝える。申請書を書き、奥の出納課で手数料5,300円分の証紙を購入し手続き終了。以外にあっけなく終わった。しかし、間に合ってよかった!

大分県合同庁舎
守衛さんがとても親切


2002年8月28日 乙種狩猟免許受験
 ついにこの日が来た! ハンターになるための最終関門だ!一週間ほど前からミッチリと問題集を解き、パーフェクトに答えられるようになった。実技もイメージトレーニング(笑)とエアガンを使ってバッチリできるようになった。かなり自信はあるがどうなるか・・・

 県庁の一角にある試験会場に到着。入り口には「狩猟試験」と書かれた看板はあるが、人の気配がない。恐る恐る入ってみると数名が席に着いている。なんか寂しい・・・ 受験票を見せ、受け付け終了。

 0900本日の日程説明が始まった。知識試験→適性検査→技能検定の流れで行うそうだ。ちなみに、受験者は乙種15名、丙種1名の計16名。少なっ!

 初めは知識試験。問題を開いて唖然とした。メチャメチャ簡単だ。罠かと思って警戒したが、すべて超簡単な問題が15問(;´Д`)ノ ナンデスカコレ・・・ 5分で終了したが、一応3回見直した。あれだけ勉強した私の立場は・・・

 30分したら退出可能なので速攻脱出。休憩室でテレビを見ながら答え合わせ。うん、完璧完璧。試験時間は90分だが、すでに全員が退出して合否の結果がでたようだ。

 結果は当然合格。それでも落ちた人が一人いるからびっくり!不合格者はここで退席。

 適性検査を開始。名前を呼ばれ答える。これが聴力の検査らしい・・・ 次は視力検査。この為にコンタクトレンズを新品にしたので問題なくクリア。さらに屈伸などの体操?をして検査終わり。

 午後からの予定だが、繰り上げてこのまま技能検定を行う事になった。鳥獣の判別開始!しこたま勉強したのでスラスラ答えられるが、一つだけ猟友会が言っていた物とは違うのが出てきた。聞いてないゾー(狩猟獣のテンでした)

 さらに距離の目測。渡り廊下に出て番号を答える。10m・30m・300mを回答。なにやら300m地点間違えたっぽい。(柱の間を計測している用意周到な人もいた)

 最後は銃の取扱。講習会で教わった通りの手順で点検・分解・結合・装填・射撃姿勢、空気銃の圧縮と射撃を行う。これですべての項目をクリア。

 いよいよ結果発表。
みごとに全員合格!!
その場で免許書(というか賞状?)が交付された。

 これで無事ハンターになった!後は、猟友会に入会し、狩猟者登録を行えば今年の猟期から出撃することができる! (;´Д`)ノ ハァハァ 

狩猟試験とだけ書かれた看板
・・・シンプルやね















大きなホールに受験者16名
前二列のみ使用