10月24日 晴れのち雨



06:00起床。
テント内はあまり寒くないが、外は結構冷えている。
シュラフにくるまり、ゴロゴロする。

朝食は昨日の鍋にソバを入れて食べる。
一番安いそばを買ってきたのだが、香りが全くしない。
まぁ、しょうがないよな。
ドラゴンフライの炎が全く安定しないので、本格的に分解して清掃する。
煤をきれいに落とし、稼働部にオイルを注した。
劇的に安定したきれいな炎となった。
手は真っ黒になったが、満足!

本日の予定をのんびりと考えながら過ごす。
キャンプ場があまりなく、頭が痛い。
のんびりとしながら10:00出発。

R299を北上する。
島牧村にある賀老高原へと行くのだ。
1時間かからずに到着。
ここのドラゴンウォーターという炭酸水が湧く所があるらしい。
熊出没注意の看板があるので、鈴をガンガン鳴らしながら山道に入っていく。
駐車場から300mほど歩くと沢がある。
案内板ではこの沢を上がれと言う・・・
まじかよ!
濡れないように注意しながら10mほどさかのぼる。
矢印が指す所は、小さな岩の割れ目で水が沸き出している。
水たまりのようだ。
恐る恐る口にすると、鉄の味と共に強烈な刺激が襲ってきた。
かなり驚いた。
ここまで強い炭酸水が出てるなんて・・・
来る価値はあったな。
この先に「賀老の滝」なる滝があるらしい。
ぬかるんだ荒れた道を500M程進むと、舗装路に出た。
ここからさらに歩くようだ。
チョットうんざり。
しばらく歩くと、橋に出た。
下を流れる川は変わった流れをしている。
案内板によると、さらに歩かなければ滝に行けないようだ。
面倒くさくなってきたのでここで引き返す。
・・・疲れた。
駐車場の近くにはドラゴンテール広場と言うのがある。
竜の尻尾のように曲がりくねった木があるからなんだそうだ。
なんかここ、凄まじい名前の付け方だな。
「伝説の道」とか「ドラゴン何とか」などドラクエに汚染された人が付けたようだ。(笑)
2時間ほど遊んで帰る。

チョットした山道を戻ることになるのだが、前をやけに遅い車が走っている。
カーブの手前では10km以下にスピードを落とすので危なくて仕方ない。
サイレンと拡声機で警告しようとしたが、音が出ない。
壊れた?
とりあえず、警笛を鳴らし路肩に追いやる。
札幌ナンバーの爺様だ。
危ないよー

道の駅「よってけ!島牧」に到着。
テスターでサイレンユニットを調べる。
断線等の異常はない。
スピーカーだな。
バラしてみると半田付けした部分が取れていた。
むー
インバータ経由でハンダゴテを使う。
まさか北海道まで来て半田付けする事になるとは・・・
工具箱持ってきていて良かったな。
15分ほどで修理完了。
よかったよかった。
道の駅内部ではホタテなんかを焼いて食べられるようだ。
厚岸の縮小版のようだ。
あまり食材がないので見て回るだけ。
隣接する建物では自然環境について展示してあった。
ここにあるビデオで渓流釣りの紹介があった。
小さなイワナを釣っていた。
尺上の大物とかならインパクトあるのにな・・・
やけにカッコつけたフライマンが出ていた。
へんなの。

ぼやや〜んと過ごしていたら、15時を過ぎていた。
大変だ。
いつもならテントを設営し終わって米を炊く時間だ。
野営地はニセコの湯本温泉野営場へ行こう。

雨が激しく降り出した。
最悪だ。
薄暗い道を飛ばして「道の駅くろまつない」着。
ここはパン屋さんが併設され人気らしい。
ちょっと覗いてみる。
ここで食事を取ることも出来るようだが、急いでいるのでパス。
いくつかのパンを買って後にする。

走りながらパンをかじる。
生地も結構旨いし、中の具もうまい!
気に入ったのは「ちくわパン」だ。
ちくわの中にツナが入っており、パンの上には海苔が張りついている。
これが香ばしくてポイントが高い。
とても満足。

真っ暗になった道道66号線を爆走し、やっとこさキャンプ場到着。
ん?、看板がある。
---施設損傷により8月10日を持ちまして閉鎖します---
あ゛〜
マジかよー
激しく脱力。
このまま駐車場で寝ることも考えたが、トイレも使えないし雪も降りそうだ。
どこか寝られそうな場所を探す。
岩内まで走れば道の駅がある。
ここで寝よう。

真っ暗な道を爆走する。
何とか岩内市街地に入った。
しかし、付近が真っ暗で今どこにいるかさえも解らない。
国道からも外れたようだ。
勘を頼りに北を目指す。
迷いながら何とか国道に戻ってきた。
道の駅は諦めた。
数日後に泊まろうと思っていたキャンプ場へ行こう。
ここから60kmほど海岸を走ればいい。
チョット疲れているが、何とかなりそうだ。
そのまま北に走る。

20:00道営塚野野営場着。
ここは無人で無料の野営場だ。
一部工事中であるが問題はない。
平坦で風が防げそうな場所を見つけテント設営。
すると、道路からなにやら話しかける人がいる。
おばあちゃんのようだ。
野営しちゃまずいのかな?
近くによって話を聞くと、目の前の旅館の人だが酔っぱらいがお風呂に勝手に入って来たという。
お金も払わず、怖いので外に出てきたんだそうだ。
私を、その酔っぱらいを迎えに来た人と思って声をかけたらしい。
従業員はお休みで、老夫婦しか居ないらしい。
んー
やばいね。
乗り込んでいくことも考えたが、こんな格好の男が入っていくと面倒なことになると思うのでパス。
こういう時こそ国家権力の力を借りねば!
警察に電話するよう進める。
何かあったら呼んでくれと言い残しテントに戻る。

といっても、やっぱり気になるので双眼鏡を使って物陰から監視。
怪しさ爆発なので、警察が来たら私が捕まるよな・・・
玄関に問題の人物登場。
危害を加える様子はない。
おとなしく、おばあちゃんと話しながらパンをかじっている。
浮浪者か?
玄関前の自販機にジュースを買いに行くついでに近くで監視。(笑)
おばあちゃんは気付いて、大丈夫とゼスチャーをした。
一応、テント近くから監視続行。
20分ほどでパトカーが来た。
んで、すぐに連れていった。
一件落着。
いったい何だったんだ?

21:30就寝。
なんか忙しい一日だった。
ねむぅー



無料のオートキャンプ場 ドラゴンウォーターが湧いてる沢
(矢印方向から湧いている)
水たまりのような吹き出し口
幅15cm位しかない
ドラゴンテール広場

もどるよー