エアーアームス S410 Xtra High Power

− 最強のプリチャージ・エアライフル −



イギリスのエアーアームス社が製造している空気銃。S410はプレチャージ(プリチャージ)と言う新しい空気銃を
普及させた代表的なモデルだと思う。そのS410が大幅に使い勝手を良くしたモデルが
このS410 SL Xtra High Powerでだ。ポンプ式のシャープ製エースハンター、炭酸ガスカートリッジ式の
豊和製55Gと2種類のエアライフルを使ってきたが、このS410は今までとは全く違う、新時代の銃である!

前々から欲しかったこの銃をハンティングネットで購入した。


変更点

今まではボルト(槓桿)式で堅く操作しにくいとのことであったが、サイドレバー式へと大きく変わった。布が巻いてある部分に指をかけて手前に軽く引っぱれば装填される。これにより、射撃姿勢のまま装填することができ、二の矢がとても撃ちやすい。

布が巻いてあるのは、エッジがキツイので指が痛いのだ。面取りすれば良いのだろうが、滑り止めも兼ねてこの布巻が具合がよいのでこのままである。



パワー調整と弾倉

パワー調整メモリである。サイドレバーの前にあるボリュームで、無段階調整できる。弱は10m射撃場などで、中くらいは30mくらいのヒヨドリ撃ち、最大は100mの鴨撃ちに使える。

黄色の板と共に出っ張っているのは、脱着式の弾倉である。元は10発入るようだが、銃刀法に適合するよう改造されており、5発装填となっている。弾倉への弾の装填は、装填口から一発づつ回しながら入れることになり、少々めんどくさい。猟場でチマチマ入れるのは大変なので、予備の弾倉があると良い。



安全装置

なんと今までは安全装置がなかったそうである! 過信することはできないが、やはり安全が付いていた方がよい。ボッチが引っかかる単純構造だが、押し込めばONで反対から押して飛び出せばOFFだ。発射可能状態ではボタンに赤い表示が出る。


ガス抜き

左右と上の三カ所に噴出口がある。これが余計な発射ガスを抜き命中率を高めているとか・・・?

最初の頃、この穴からグリス?か何かが霧のように吹き出すので驚いた。


スコープは同じくハンティングネットでDeben製Hawke SR12の6-18X44 AOをお願いした。
高倍率で明るくて使いやすいスコープなので、100m先のカモの頭もクッキリと見える。
銃とスコープで4kgはあるが、バランスが良いので構えるとしっかりと保持することができる。
だが100m先を狙うとなると、伏射や委託しないと一発で倒すのは難しい。


圧縮空気

ダイビングに使うスチール製10Lの200気圧高圧タンクを使用する。幸い充填所が近くにあり、安価でチャージできるので助かった。高圧ガス取締法が適用されるので、5年ごとに耐圧検査を受ける必要がある。

銃への充填は、ゴツイ自転車の空気入れみたいなのでシュコシュコ入れることもできるらしいが、疲れるので使ったことはない。ダイビングタンクだと接続してバルブをひねるだけでチャージ完了。S410は大体160〜180気圧で最高出力になるそうなので、180気圧充填するようにしている。高圧空気を充填すると、銃のタンクが熱を持つ。少し待つと冷えるので圧力が下がるので(膨張と収縮)タンクが冷えたらもう一度充填すれば完璧!


充填器

これも銃と同時にハンティングネットで購入。圧力メーターが見やすく、微調整が効く。

充填が完了したら接続を解除する前に、矢印のバルブを回してホース内の残圧を解放しなければならない。


5.5mm AAフィールド

変形が少なくとてもレベルの高い弾だ。他にも多くのペレットを試したが、これが一番安定している気がする。

こんな小さな弾を100m先のカモに当てる能力があるんだから凄いなと思う。



クリーニングペレット

写真は使用後。
圧縮したフェルトで、弾倉に装填して発射する事により銃身の鉛や汚れを取ることができる。鉛弾を30発撃ったら、これで5回くらいクリーニングしないと集弾が散るような感じだ。猟場ですぐにクリーニングできるよう、30個ほど携帯している。


少々グリップが太いが、それ以外は全くの不満点無し!サイドレバーで狙ったまま二の矢を装填することできるし
散弾よりもストッピングパワーがあるので威力は申し分なし!
発射音が豊和55Gよりも小さく、獲物へのプレッシャーも小さい。

パワーは、96mのマガモを一発で沈めたのはとても驚いた。ただ、対岸で流れずに回収不能となったので
撃つときは回収まで考えないといけない。
スコープ越しに、弾が放物線を描いて頭に吸い込まれるように当たったのは、映画でも見ているような感じであった。

写真はS410の初陣で初めて落とした獲物。
カモに対しては散々撃ち込んだが、何せ長距離での狙撃は初めてで、事前に用意した弾道計算シートにズレが
あるようで手前や奥に盛大な水柱を上げるだけで当たらなかった・・・
レンジファインダーで計測し、80m先の木に止まっていたこのハシブトをカン補正で撃つと一発で根元に落ちた(*´ω`)
弾道計算意味無いじゃん_| ̄|○ となった一日であった。

どうもこの銃はカラスと縁があるのか、有害駆除でとても役に立っている。


もどるよ〜