アサリの砂抜き

−うまいアサリを食べるために−




アサリは採った後の砂抜きが大切である。

この作業を適当に行うと、口の中ジャリジャリになる(笑)

砂を噛んだら、うまいアサリも一瞬でに廃棄物となる。

この作業は潮干狩りで一番大切な作業とも言える。

● 採取地での作業 ●

アサリはネット等に入れきれいに"真水"で洗う。

真水を使用するとアサリが死んでしまうという人がいるが、それは間違い。

真水に浸けておくならともかく、サッと洗うだけならば問題ない。

真水を使用することにより、貝表面に付着している腸炎ビブリオなどの殺菌もでき食中毒予防に効果がある。



貝は水に浸けず、ネットに入れたままor濡れ新聞紙で包んでクーラーに入れる。

保冷剤で冷えたクーラーに入れておけば、鮮度を維持でき食中毒原因菌の増殖も抑えられる。

そして、ペットボトルに海水を汲んでおく。

状況によると思うが、私の場合は貝1kgに対して海水2Lを持ち帰る。

これは家に帰った際に使用することになる。

なお、海水を持って帰れない(荷物になるのがイヤ・水が汚い等)の場合は

帰宅後、3%食塩水を作成し使用しても良い。

私はいつも現場の海水を持って帰るようにしているので、食塩水を使用した際の

砂の抜け具合については不明である。

● 砂抜き開始 ●

おそらく夕方まで貝を掘り、帰宅すると夜という場合が多いだろう。

疲れて寝る前に作業を行っておきたい。

そうすれば朝のみそ汁にアサリを入れることが出来る。
 

1,風呂場などの濡れても良い場所に移動する。

2,汲んできた海水をボールに入れる。



3,ザルにアサリを入れ海水に浸ける。

この際にアサリ同士が重ならないよう均一に並べる。

ザルに入れるのは吐き出した砂を再び吸い込まないようにするためだ。

このザルの威力は絶大なので、是非使用したい。



4,海水に浸けた後は部屋を暗くし、そっとしておく。

水を吹くので蓋をしておいた方がよい。


半径1mが水浸しになる。

また、貝は明るさが解るようで、暗くないと活発に水管を伸ばさない。

蓋をするのは暗くするという意味もある。

あと、途中で気になって何度も覗くようなことも控えたい。

途中で(4時間後)一度海水を替えると完璧であるが、面倒くさいのと

それほど多くの海水は持って帰れないので行わないことが多い。



寝る前にセットして次の朝。

だいたい8時間位経つと砂抜きは終了だ。

底を覗いてみよう。

吐き出した砂が溜まっているはずだ。



貝にも多くの砂が付着しているので、料理や保存する前に良く洗う事が大切だ。

あとはアサリバターや酒蒸し等、美味しく食べていただきたい。
 
● 保存方法 ●

後に美味しい貝が食べたい時のため、冷凍保存をしておく。

普通に袋に入れて冷凍にしても良いが、冷凍ヤケを防ぐために脱気密封を行う。

私が愛用しているのはこれとほぼ同機能の真空パック器 である。

大体20,000〜30,000円の間で販売されている。

思った以上にハイパワーで満足している。


操作手順


1,専用袋にアサリを入れる。



2,バキューム&シールにセットし蓋を押さえる


トラブル発生!

完璧な脱気を行うため、2度に分けて吸い込んだ。

ガチガチに脱気しすぎて袋が押し潰され小さな貝が砕けた・・・

普通にやれば問題はない(汗)



20秒ほどで脱気と袋のシールが完了。

採取地と保存日を書いたラベルを貼り、冷凍室に放り込む。

これで、半年経っても美味しい貝が食べられる。
 
● 調理の際の注意 ●

冷凍された貝を調理する時は、必ず凍ったまま火にかける。

解凍したモノを火にかけても口を開けない。

一気に熱を加えることが非常に大切だ。

冷凍されたコロッケと思って欲しい(笑)

 

それでは、各自うまいアサリのために頑張って頂きたい!