<久住山・稲星山

− 濃霧と泥の根性登山 −




中岳に登った時から目の前の久住山と稲星山が気になっていた。この2つに南登山口から登ろうと
計画を立てた。しかし、夜間に雨が降っていたのでライブカメラで確認すると予想通りかなり霧が
出ている。出発時間を3時間遅らせ様子を見ると微妙に晴れたようなので出発することにした。

右が稲星山、左が久住山。

駐車場

久住花公園の斜め前には登山者OKの無料駐車場がある。両側には野草園とスケッチ広場があるようだが、激しく荒れている。私のほかには一台普通車が止まっているだけでガラ空きである。只でさえここから登る人は少ないというのに、こんな天気の日ともなれば・・・・

久住山南登山口

最近立てられた看板である。少し前に、この前の交差点が改修されたからであろう。


鉄の門

南登山道は牧場の中を突き抜けるため門がある。横をすり抜けられるので開ける必要はない。


登山届け

万一の場合に備えて登山届けはきちんと提出する。今日のような天気の日は特にだ。だが個人情報に関しては全く保護されていない。住所・氏名・年齢・電話番号・登山経験など誰でも見ることができる・・・ 記入したら投函するポスト式にして欲しいところだ。

牧草地を進む

入口よりしばらくは舗装された道を進む。晴天であれば山々が見渡せると思うが、本日はダメである。ここで注意したいのはランダムに敷設された地雷(牛の落とし物)だ。

トンネル

牧草地を抜けると「久住高原ロードパーク」という有料道路とぶつかる。横断歩道など無いので下のトンネルを通る。しかし、この有料道路を通る人はいるのだろうか?平行するR442と何ら変わらない・・・ 実際、行き帰りとも車は通らなかった。

登りに入る

 ここからがやっと自然の道である。緩やかに高度を上げていく。

丸木橋

しばらく進むと沢があった。普通にまたいで越えられるが、橋が架かっているので雰囲気を大切にして渡った(笑)

赤川温泉との分岐

橋を渡ってすぐに赤川ルートとの分岐に出る。西に進んで赤川温泉に行けるようであるが、「半藪こぎコース:テープを見失わないこと」とのプレートが架かっていた。

石段?

人工的と思える石段を登る。GPSによるとこの先は寺の跡地だ。

猪鹿狼寺(いからじ)本堂跡

こんな所にお寺の跡地である。説明書きをもの凄く要約すると「殺生禁止の山で狩猟したから供養しますね。でも島津軍が来てお寺焼いちゃいました」と言った感じ?昔から野生動物が多かったのであろう。ハンターの私としては鳥獣保護区なので撃てないので残念かな〜 (いや、そんなバチ当たりな事は考えてません・・・)

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水の補給

寺の跡地から少し進むと再び沢に到着。水筒に水を満たし少し休憩する。

杉の大木

道の真ん中に数本の杉の木があった。この下だけは濡れていなかった。雨宿りには良さそうだ。

七曲がり

杉の木を越えると傾斜が急になり一気に高度を上げていく。途中には写真のようにかなり掘れた部分があり、雨によってドロドロの滑り台のようになっている・・・ 転倒しないように慎重に進む。この辺りから霧が立ちこめ出した。

尾根に出る

尾根に出たので傾斜は緩やかになったが新たなる問題発生!雨で濡れた木々がまだ乾いていない。と言うことは・・・

荒れた道

木が張り出しているため全身びしょ濡れになり激しく士気が低下。霧が濃くて先が見えず、地図とGPSをこまめにチェックする。濡れるのがイヤでポンチョを着たが、びしょ濡れで既に遅いかも・・・

相変わらずの濃霧

霧が切れた一瞬を狙って撮った写真である。方角からして久住山らしき山が奥に写っている。

滑り台

道は激しく掘れている。おまけに黒土でドロドロ滑り台状態・・・ 木の根っこやたまにあるロープに掴まり慎重に進む。この尾根の道は思ったよりも悪い。ゆっくりと進む事を強要されるので時間がどんどん過ぎていく。

稲星山?

霧が薄くなった一瞬に稲星山らしきものが見えた。またすぐに濃い霧で見えなくなったが、もうすぐでこの悪路も終わりだ!

後半へ続く→