猟銃所持許可への道 (ライフル銃)
- 最高目標であるライフル銃の所持許可を目指して - 


私の狩猟メインフィールドは、かなりの遠射が必要な場面が多く、いくら散弾銃のサボットスラグで遠距離射撃ができるといっても限界を感じていた。50mなら安心して頭や首を狙って撃てるが、100mを越えると胴体の真ん中を狙い「とりあえず当てる」って感じになっていた。獲物に当たっても致命傷とはならず、半矢にして獲物を苦しめ肉質も落とすことになっていた・・・

さらにメンバーの高齢化もあり、若い私がより山の上に、しかも広い範囲を受け持つことが多くなってきた。さすがにこのままではマズイのではないか?サボットスラグとは比較にならないほど高い命中精度と威力を持ったライフル銃を手にするべきではないか?悩んだ。

ライフル銃所持の制約である「散弾を所持して10年」という条件をクリアしたので、とりあえず一猟期、本当にライフル銃が必要か検証しながら過ごしてみた。M師匠はライフルマンであるので、彼の捕獲場面、捕獲頭数などを見て検討し、やはり現在の12番サボットスラグによる猟では限界がある!と言う結論に至った。

散弾銃の更新期限に合わせてライフル所持計画を始動させることにした!!
散弾銃とは違い、許可はもの凄く厳しく大変であると先輩方に言われていたが"絶対に必要である"との信念を持って所持に向け全力で頑張ってみる!!


2013年12月27日 行動開始

今年最後の警察の営業日?であるが、勤務先の御用納めが早く終わったので、現在所持している散弾銃の更新に中央警察署へ足を運ぶ。

その中でライフル銃を所持したい旨説明を話した所、詳しく話を聞かれる。

所持の理由や所持したい具体的なライフル銃の種類。どこから入手するのかと言った聞き取りが主となった。

事前に、いつもお世話になっている第一火薬の社長さんに相談し、購入する銃を決めて準備はしていたので、説明はバッチリ!所持したい銃の写真はメーカーのWEBサイトの写真を印刷していたので提出。

もしライフルを許可してくれれば、「現在所持しているボルト式を返納してライフルと入れ替えにする!」と最終技を出した。

渋い顔だったが後日回答すると言われ、聞き取りだけで終了。

まぁ、最初だし色々難癖付けて所持を諦めさせてくるって覚悟してた。過去に書類受け取らないので毎日通い詰めた猛者(我がM師匠)も居るくらいだし、それなりの障害は覚悟してますよ!でもライフルは必要だから、絶対に所持許可いただきます!
(`・ω・´)


これはBarrett Model 82A1
50口径の対物ライフル
所持許可が下りるのは口径10.5mmまでなので12.7mmのこいつはダメ!
ってか、軍用銃なので絶対ダメ!!
(写真は米軍HPより)


2014年1月20日 聞き取り調査

年を越し、そろそろ何らかのアクションがあるのではないかと思っていた所へ所轄の担当者より電話があった。


「昨今の銃による事故が起こっている状況でライフルの許可は妥当でない」との回答であった!

他で起こった事故の問題と、私の申請理由に何の繋がりがあるのだ?私は何一つ違反行為や事故を起こしていない。銃が危険というなら散弾銃でも同じではないのか??私のライフル申請とこれらの問題を一緒にするのは違うのではないか?との意見を述べ、10年以上の経験を積み、充分考えた末の所持許可申請であると早口で一気に説明した。すると、いきなり質問に切り替わった・・・

質問の内容は

 ・猟場の地形
 ・現在の銃の射程等
 ・ライフルで撃つ距離
 ・猟場の住所
 ・グループメンバーの氏名と居住地
 ・前年・前々年の出猟日数と消費弾数、
 ・購入予定銃の種別と予定店舗
 ・跳弾や木の間での発砲があるか等々

すぐにはわからないだろうから、後日警察から連絡すると言われ通話終了。


最初の許可できない云々は、本部からの指示で諦めさせるよう言われていたのかもしれないな。所持許可申請の際良く聞く話だ。とりあえず質問には100%の答えを用意しておこう。早速調べねば!!


DDH-182 護衛艦「いせ」の50口径ブローニングM2重機関銃
第1次世界大戦末期から使われてる息のながーい機関銃
当然所持許可対象ではないけど、今回所持する銃とは少し繋がりがある!


2014年1月22日 聞き取り調査 2度目

夕方に担当より電話が鳴った。

「メンバー氏名や猟場の住所を回答しなさい」との事だが、メンバー全員を調べて猟場の住所はとても広範囲なので口頭での回答は無理。書面で提出する旨を伝えて終了。

我々のグループの猟場ってかなり広範囲なんだよ?東京23区くらいあるんだよ?それに単独猟の場所も含めると口頭で住所言えないよねぇ

そんなわけで、土日の休みで書類作成を行い来週提出する!



2014年1月28日 回答書類提出

会社が終わってそのまま中央警察署に向かい、回答の書類の束を提出。
チラッと見られただけで、特に何も言われることなく受け取ってくれた。少し拍子抜け・・・


2014年1月29日 聞き取り調査 3度目

仕事中に担当から2回電話があった。

1回目 有害駆除の出動回数
2回目 練習射撃の年間射撃回数

質問だけで終了。


有害駆除の一場面。ゴルフ場からの依頼で、夕方に出てくるという猪を日没まで警戒中(でも結局は現れず・・・)


2014年2月24日 申請を出す許可が下りる

朝10時頃、申請を出す許可が出たとの連絡がある!

仕事終わって必要書類を受け取りに行くと回答。これでよーやく、ライフル所持に向けての書類を出すことができる。

17時過ぎに警察署に出頭。必要書類を受け取り、手数料も教えて貰う。

ここまで4ヶ月・・・ まだ教習射撃の申請書を出す許可(←なんだこれ)が下りたところ!ようやくスタート地点に立てたことになるね。

ライフル所持の場合は散弾と同じような感じで

ライフル教習射撃申請
 ↓ 許可
ライフル教習射撃受講 (座学と実射試験)
 ↓合格
所持許可申請
 ↓許可
ライフル銃所持


2014年3月1日 診断書入手

市役所で戸籍妙本や身分証明書、住民票などは入手したが、精神科の医師の診断を受けなければならない。

少し遠いが、いつも診断書を書いて貰ってるお医者さんを受診。ついこの前、散弾銃の更新で診断書を書いて貰ったばっかりなので、担当医は当然覚えていて、今度は何を申請するの?って聞かれた(笑)

雑談なんかしながら診察?終了。この雑談でも、おかしな兆候はないか見抜いてるらしい。医者って凄いな〜

診断書GETしたので、必要書類は全部そろった!


2014年3月2日 書類作成
ライフル所持許可申請に必要な提出書類を記載する

 ・教習資格認定申請書 2通
 ・猟銃所持経歴書 2通
 ・誓約書 6号様式 2通
 ・誓約書 7号様式 2通
 ・経歴書 2通
 ・診断書
 ・身分証明書
 ・戸籍妙本
 ・住民票(本籍地記載)
 ・写真 2枚
 ・大分県収入証紙 ¥7900-

毎度の事ながらこの書類の束は凄いよなぁ〜


2014年3月3日 書類提出

ついに所持許可の為の書類を提出。面接があり所持の動機や用途など詳しく聞かれる。結構しつこく(笑)聞かれるので結構疲れたが、無事書類を受理してくれた。

散弾銃よりも威力も命中精度も桁外れな銃の所持に関することだから当然と言えば当然。むしろ簡単に受け付けられた方が不安が残るってモンだ!

問題がなければ35日で教習射撃の許可が下りるはずだ。


毎度おなじみ中央警察署

2014年3月18日 診断書入手

10時頃に最寄りの交番からTELあり。
家庭訪問の聞き取り調査を行いたいが、19日までが調査の期限なので急ぐ旨の連絡だった。
18時に再度TELし、時間帯調整を合意する。

仕事より帰宅に合わせて、交番より家庭訪問に警察官が来た。
前に聞き取りをしている顔見知りの警官で一通りの質問等で無事に終了。


2014年4月10日 教習射撃認定
9:50中央署より入電。気がつかず17時前にTEL
射撃教習の許可が下りたとのことで、会社帰りに取りに行く。(必要書類等の案内はなし)

17:15中央署着
教習許可証を受け取るが、装弾のことは何も言われない?
こちらから射撃なので弾の許可がいる旨を伝え、申請書を記入。
証紙が2400円。期間は認定証の期間。装弾の自宅保管はしない旨を記入させられる。
許可弾数は150発。ライフルとの括りだけで口径の指定はない。許可証の火薬譲渡の欄に記載される。

警察からの帰りに第一火薬に向かう。
社長に教習資格認定が下りたことを伝え、銃の手配とピカティニーレール取り付けカスタマイズの依頼。
新型BARは今までのヒンジ式から脱着式弾倉になっているという。

ついでにライフルのラージ雷管が全くないとの噂を聞いていたので、状況を質問。噂通り国内在庫は全くなく、入荷も未定とのこと。
308win工場装弾の値段も聞いておく。ロシア製145gr練習弾@100円 フェデラル@250円。12番スラグより安いので気兼ねなく撃てそうだ!

銃はすぐに入荷するとのことで、スキップしながら帰宅(笑

2014年4月11日 ライフル教習射撃の受講申し込み

ライフルの教習射撃は一番近いのは福岡県だが、決まった日に開催するようで、すぐには受けられない。
国内何処にでも行く意気込みで探し、HPが目にとまった四国中央射撃場にTEL
嬉しいことに、教習射撃はいつでも引き受けてくれるという!
とても急で悪いが、土日の明日明後日のどちらかでお願いしたい旨伝え、講師に連絡を取り折り返し返答してくれるとのこと。
10分ほどでTELが来た。
明後日の13日は講師の都合が悪いので、明日12日の12時に射撃場へ来てほしいとのこと。
九州の大分から向かうと伝えたら、四国まで本当に明日来るのか何度も聞き返されたww

費用は 教習料\38,000 装弾\250*40発=\10,000 合計48,000円との事。

海を越えていくので、すぐにカーフェリーの時刻表や現地までのルート確認。ホテルの予約等を行い就寝。
ドタバタだが、明日は四国で初めてのライフル射撃!楽しみだ!!


以下近日公開!