ケンサキイカの夜釣り
- 沖漬けが食べたくて -


 佐賀関町、小黒港。ここの防波堤はケンサキイカのメッカだ。今年も釣れだしたとの情報をキャッチしたのでさっそく出かけてみた。ちなみに、今までに何度かここで剣先を狙ったが釣ったのは一ハイだけである(汗

 2002年8月9日20:30大分市をでる際に渋滞に巻き込まれたが良い時間に到着。ちょうど暗くなってきたところだ。先端部にはすでに多くの釣り人が陣取り、海面は電気ウキで溢れている。入る場所を探したが、先端部&外海側は全滅。港内の少し入ったところが入れそうなのでそこにした。隣はアジ子(ゼンゴ)を釣っているファミリーでポツリポツリと釣れている。早速、この為に入手した発動発電機と投光器をセット。海面を照らしエサとなるゼンゴ(アジ子)釣り始める。

投光器により海面を照らす

 海中には光に寄せられたアジ子がどんどん増え、膨大な量となっていく。そこへサビキを投入。間髪入れずに5cmほどのアジ子が鈴生りになる。カゴにマキアミ(ジャンボ)を入れる必要はない。バケツにエアポンプをセットし釣り上げたアジ子は生かしておく。

 十分な量が取れたのでイカ釣りをはじめる。仕掛けは市販の泳がせを利用した。ウキ下は1ヒロほどで光との境界を狙って投げる。その間に再びエサとなるアジ子を捕る。

仕掛け図

 しばらくするとウキが斜めに沈んでいった。20秒ほどカウントし竿を立てる。ググーっとした手応えがあり乗ったようだ。ゆっくりと寄せて見えてきた。ケンサキイカだ。慎重にタモに入れようと寄せた瞬間、ジェット噴射で逃げようとする。頭からタモに入れようとするがモタモタしているうちにバレた(泣

 アジ子を交換し再び投入。すぐにウキが沈む。今度も慎重に寄せ、ジェット噴射はかなり緩めたドラグで対応。タモは使わずに一気にごぼう抜き。記念すべき第一号をGET!

初HITの少し小振りなイカ

 少々小振りだが、もちろんキープ。用意してきた沖漬けのたれに漬け込む。沖漬けとは生きているイカをたれの中に入れることで体中隅々まで味を染み渡らせる釣り人しかできない料理だ。レシピは一番下。エサを付け替え投入。海面には依然、無数のアジ子が群れている。しかも、たまにケンサキイカの群が突撃してくる。スゴイ光景だ。網で取れそうなくらい海面すれすれを泳いでいく。投入後すぐにウキに変化!もう入れ食い状態!しかし、バレる事が多く無事にキープできるのは1/3程 (;´Д`)ノ 周りはポツポツとしかアタっていない。やはり、発発と投光器は威力を発揮している。

以前修理した発動発電機と投光器

 サビキに掛かっているアジ子を外す暇がないのでそのままにしていたらそのアジにイカが食いついている(笑) 胴の部分が白い電気ウキを使っているが、そのウキに大きなイカが抱きついてきた(驚)今までの物とは比べ物にならないほどデカイ!もう何でも有りの状態だ。相当活性が高いようだ。

 ウキがスゴイ勢いで消し込み、置いていた竿が持って行かれそうになる。竿を立てると強烈な引きだ!ドラグを緩め耐える。 キタ━━( ゚∀゚)━━!先ほどの大イカだ。タモを入れると激しく抵抗するので不安であるがしっかりと針掛かりしているようなので引き抜くことにした。ジェット噴射の隙を見て一気に引き上げる。

裏表反対で申し訳ない・・・

上がってきたのは45cmもあるイカ!これはにびっくり!周りの人も見に来た(笑

 アタリが単発的になってきたしsizukuさんが帰ろうとうるさい(笑)ので日付が変わったところで納竿。キープは9ハイだがバラシがかなり多かったので全部捕れたらは30ハイは行っていたと思う。やはりカケバリをもう少し吟味する必要がありそうだ。しかし、投光器の威力は絶大で場所的には期待できなかったが寄せることができた。また、泳がせというのも成功の原因だろう。周りの人はスッテの上にケミホタルを付けた仕掛けで釣っていた。

大イカと通常サイズの比較

これはイカ釣りにハマリそうだ!


◆ イカの沖漬けレシピ ◆

酒 醤油 みりん これらを1:1:1で混ぜ合わせ火にかけアルコールを飛ばす。

冷ましたらペットボトルに詰め釣り場に持っていく。

釣れたらタッパーにタレをいれ胴をしごいて海水を出し、生きたまま投入。

タレを吸って息絶える。好みで一晩〜2日で完成。

輪切りにしてそのまま、もしくは軽く焼いて冷酒と一緒に → (゚д゚)ウマー